二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

経ヶ岳:秋の仲仙寺コースを歩く

2024年11月8日 二百名山の経ヶ岳に登りました

<仲仙寺の本堂>

中央アルプスの北端にある経ヶ岳。公共交通機関ではアクセス困難なため、東京から車で約3時間かけて行ってきました。

登山口は、権兵衛峠・大泉所ダム・仲仙寺と3つあります。一番メジャーなのは最短距離で登れる権兵衛峠コースですが、円仁ゆかりのお寺に寄りたかったので仲仙寺コースを歩きました。距離14.0km・累積登り1556mのコースを紹介します。

深夜3時、起床。東京の自宅から車で中央道を走ります。深夜の長距離運転で、すでに疲労気味。伊那ICで高速を降りて少し進むと、経ヶ岳が見えてきました。

6時30分、仲仙寺に到着。

山門すぐ先の駐車場に車を駐めます。他に車はありませんでした。今日は孤独な山行になりそうです。

6時45分、登山開始。

早朝の静寂で寒々とした空気。お寺特有の雰囲気が好きです。山門の階段を上がります。

弘仁7年(816年)、慈覚大師円仁が開山した仲仙寺。経ヶ岳という山名も、円仁が写経した木片をこの地に納めたことに由来するそうです。本堂の右側から登山道に入ります。

四合目までは、つづら折りの緩やかな登り。登る人があまり多くないせいか、道はやや細く荒れ気味です。

7時45分、四合目に到着。大泉所ダムからの合流点です。ここから先は、道が広くなりますが、傾斜も徐々に急になります。

七合目までカラマツ林をひたすら登ります。展望が少ないので修業のようでした。

8時50分、七合目に到着。

展望がやや開け、前方に八合目のピークが見えてきました。

七合目を越えると、カラマツも落葉し、裸の樹木に絡みつくサルオガセが目立ってきます。ただ相変わらず展望の少ない単調な登り。ここから八合目が一番きつかったです。

9時30分、八合目に到着。ここでようやく展望が開け、前左に山頂を捉えました。今回のコース上で、ここが最良の眺望ポイントです。

東側は、伊那谷南アルプスを一望。

西には御嶽山。前回の小秀山、前々回の木曽駒ヶ岳に続き、3回連続のご登場。来年こそはぜひ登りたい。

八合目からは緩やかなアップダウンを繰り返して、

10時10分、経ヶ岳に到着。標高2296m。登山口から3時間半のタイムでした。権兵衛峠から登ってくる方がいるかなと期待していましたが、山頂にも登山者はゼロ。結局、最初から最後まで誰にも会わない登山でした。

山頂で昼飯を食べてから、同じコースで下山。

再び八合目まで下りてきました。

やっぱり八合目からの眺望が最高です。中央の尖った山が甲斐駒ヶ岳。その右のなだらかな山が仙丈ヶ岳。ここで昼食をとったほうが良かったかも。

12時30分、仲仙寺にゴール。凹凸が少ない登山道なので、下山はほぼずっと小走りでした。

秋晴れの登山を楽しめたことに感謝。

下山後は、仲仙寺のすぐ近くにあるみはらしの湯へ。入浴料500円。

露天風呂からも待合室からも南アルプスを一望できる温泉でした。

車内から眺める経ヶ岳。山登り自体は、全体的に変化が少なく、標高差も割とあるので、修業のようでしたが、仲仙寺と下山後の温泉で癒され、良い旅ができました。

<記録>
6時45分開始、12時30分下山(5時間45分)
距離14.0km・累積登り1556m