2025年6月29日 二百名山の焼石岳に登りました
<焼石岳の山頂とワタスゲの花畑>
岩手県の南部に位置する焼石岳。山名の由来は、薬師岳から転訛したという説と、山頂が焼けたように黒く見えるからという説があるそうです。姫神山と早池峰山に続き、今年3度目の岩手県登山。ここでも東北らしい花の魅力を味わいました。つぶ沼登山口から往復する、距離18.8km・累積登り1296mのコースを紹介します。
アクセス
23時00分 池袋駅発(夜行バス)
04時35分 一ノ関駅着
05時00分 一ノ関駅発(レンタカー)
06時20分 つぶ沼駐車場着
夜行バス「けせんライナー」で一ノ関駅に到着。トヨタシェアでレンタカーを借りて、市内の松屋で朝食。
平泉を北上して奥州市に入ると、焼石連峰が見えてきました。稜線が長く、いくつもの峰で成り立っていることが分かります。
岩手県側のコースは、距離の短い中沼コースの方が人気ですが、登山口までの尿前林道が悪路で、駐車場も混雑するらしいので、今回はつぶ沼コースを選びました。
一ノ関駅から1時間で、つぶ沼駐車場に到着。広い駐車場には10台ほど駐まっていました。
6時30分、登山開始。
まずはブナ林を歩きます。先月登った船形山もそうでしたが、スギ林ではなくブナ林から始まるのは東北っぽいですね。つぶ沼コースは、中沼コースに比べると長距離ですが、急坂がないので歩きやすいと思います。
この日は奥州市でも最高気温32度を記録。熱中症にならないよう、沢で水を浴びながら歩きました。この先も沢や沼が現れます。焼石岳は水が豊かで、「花の山」と同じぐらい「水の山」という印象が残りました。
8時00分、石沼に到着。
焼石連峰の稜線も見えてきます。奥に見えるのは、たぶん天竺山。
8時25分、中沼コースとの合流地点に到着。
雪渓の下には、水芭蕉が群生していました。
次は銀明水を目指します。
植物が増えるのもこの辺りから。こちらはリュウキンカ(立金花)。他にもミヤマキンポウゲやミヤマキンバイなど、黄色の花が目立っていました。
8時50分、銀明水に到着。水場と避難小屋がある休憩ポイント。雪渓があるのでちょっと涼しく、沢のせせらぎも心地良いです。冷たい水を浴びて一休みしました。
銀明水から後半戦。高木が減り、明るい道になります。沢山咲いていたコバイケイソウ(小梅蕙草)。
雪渓をトラバースして、しばらく登ると、
焼石岳が見えてきました。左に横岳、前に焼石岳、右に東焼石岳が佇む、開放的な高原。
日差しはきついものの、ちょうどいい風が吹き抜け、暑さを和らげてくれます。
10時00分、姥石平分岐に到着。前に進むと焼石岳、右に進むと姥石平です。山頂を目指して直進します。
泉水沼を過ぎ、
チングルマが咲く道を登ると、
奥羽山脈が広がる北西の展望が開けます。もう一息登って、
10時15分、焼石岳に到着。標高1548m。登山口から3時間45分のタイムでした。
広い山頂には10人ほどの登山者。素晴らしい山なので、もっと賑わっていてもおかしくないのですが、全国的な知名度がそこまでないからなのかな? 百名山の谷川岳や会津駒ヶ岳と同じぐらいお勧めしたい山です。
北側の眺め。いくつもの峰々と湖沼を擁する、広大な山域であることが分かります。
下山は姥石平への周回ルートを歩きます。
所々岩場がある焼石岳北面を下って、
東成瀬コースの九合目に到着。
ここで南下して姥石平分岐に向かいます。沼のほとりを歩いて、少し登り返すと、
お花畑が広がっています。これはハクサンイチゲかな? 先週が見頃だったようですが、少しだけ残っていました。
前方に横岳、右手に焼石岳を眺めながら、草原の只中をのんびり歩きます。この日、一番気に入った景色。
ワタスゲも綺麗でした。
11時25分、姥石平分岐に戻ってきました。
ここからは同じ道を長々と下りて、
14時20分、つぶ沼にゴールしました。
<記録>
6時30分開始、14時20分下山(7時間50分)
距離18.8km・累積登り1296m
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下山後は、つぶ沼から車で約10分のところにある、焼石クアパークひめかゆへ。入浴料700円。内湯と露天がある広い温泉で、熱めの湯。東北って熱い温泉が多いんですかね。私は熱い湯が好きです。
16時、一ノ関駅に帰還。
駅前の庄やで一杯飲んで、
新幹線に乗車。指定席は売り切れだったので、デッキで眠りながら東京に帰りました。