2024年11月27日 二百名山の御在所岳に登りました
<地蔵岩越しに伊勢平野と伊勢湾を眺める>
故郷の山です。通学路から毎日のように眺めていた鈴鹿山脈。そのうち御在所岳が二百名山に選ばれています。
御在所岳に登るのは、中学2年の時に学校行事で登って以来、25年ぶり。そのときの登山は不思議なほど覚えていないのですが、今回登って素晴らしい山だと思いました。中登山道から御在所岳に登り、雨乞岳まで縦走する、距離16.9km・累積登り2039mの山行を紹介します。
アクセス
21時50分 新宿駅発(夜行バス)
04時30分 近鉄四日市駅着
05時26分 近鉄四日市駅発(近鉄湯の山線)
05時53分 湯の山温泉駅着
今年10回目の夜行バス。4時30分、予定時刻より25分早く近鉄四日市に到着しました。始発まであと1時間ほどあるので、駅前のコンビニで朝飯を食べて時間をつぶします。
近鉄四日市駅から湯の山線に乗り、5時53分、湯の山温泉駅に到着。日中はロープウェイ駅までバスも出ていますが、早朝は運行していないため、ここから歩きます。
6時00分、登山開始。
15分ほど歩くと、さっそく御在所岳が見えて来ました。麓は紅葉が見頃です。
湯の山温泉街を歩きます。小学3年生のとき、友人が旅行に行ったと嬉しそうに話していたことを思い出しました。行き先を聞くと「湯の山や」と答えたので「近すぎやろ(笑)」と皆でつっこんだこと。地元から車で40分ぐらいの場所ですから。今でも湯の山と聞くと、何故かそのエピソードを思い出します。彼が30年前に泊まったその宿もこの辺りにあるんだろうなぁ。
7時05分、中登山道口に到着。複数ある登山道のうち、岩場が多く登りがいのある中登山道(中道)を歩きます。
御在所岳は花崗岩質の山。スタートから白岩の登山道が続きます。
7時30分、四合目のおばれ岩に到着。奇岩の多いこの山道は、筑波山の白雲橋コースと似ていますね。
7時45分、五合目。見晴らしが良いです。前方に御在所岳。
五合目と六合目の間にある地蔵岩。振り返らなければ見過ごす所でした。御在所岳のシンボルですね。地蔵岩の向こうには、桑名や四日市の街並み、さらに奥に伊勢湾を望めます。
楽しい岩場と、展望の良い道が続きます。
8時00分、六合目。中登山道名物のキレットです。垂直に近い岩場を降りますが、足の置き場がしっかりあるので恐怖感はありませんでした。
8時25分、八合目に到着。岩場を巻くように進む所は、濡れていて滑りやすいです。キレットよりも難所だと思います。
急坂を登って山上部に到着。舗道を歩いてから、スキー場を突っ切って、
8時50分、御在所岳に到着。標高1212m。中登山道口から1時間45分のタイムでした。
山頂部は、遊歩道が伸びるなだらかな公園。右に御嶽大権現、左奥には鎌ヶ岳が見えます。
御在所岳に登るだけでは物足りないので、今日は雨乞岳まで縦走することにします。
まず御嶽大権現の裏から、沢谷峠へ下ります。踏み跡の少ない道になりました。
道がやや不明瞭な急坂を降りて、沢谷峠に到着。ここで武平峠からの登山道と合流し、雨乞岳に向かいます。
沢谷峠からは1時間ほど沢沿いの道が続きます。やや道が荒れていて、分かりにくい箇所もありますが、ピンクテープが短間隔で貼ってあるので、迷わないよう常に確認した方がいいでしょう。また頻繁に渡渉します。片道10回以上は渡りました。
沢沿いの道を終えて尾根に出ました。笹藪を直登して、
10時35分、東雨乞岳に到着。全方位の眺望が素晴らしいです。前方に見えるのは雨乞岳。
振り返ると御在所岳。あそこから300m下って、300m登り返して来たので、結構疲れました。
そして10時50分、雨乞岳に到着。御在所岳からは誰にも会いませんでした。静かで景色の良い山頂で昼食。
昼食後、同じ道で御在所岳に戻ります。つまり、もう一度300m下って300m登らなければなりません(泣)
13時00分、御在所岳に帰還。観光客も増えた山上公園を歩いてロープウェイ駅へ。
13時10分、ロープウェイ駅に到着。駅内には美味しそうなメニューを揃えたレストランもあって、登山者や観光客で賑わっていました。片道1500円の切符を買ってロープウェイに乗車。1分間隔の運行で、山麓まで15分で到着します。
ロープウェイの途中、左側を眺めると、ちょうどソロ登山者がキレット上部に到達した姿が見えました。
ロープウェイ山麓駅に到着。土産店や軽食屋のほか、モンベルショップもあります。
山麓駅からすぐの所にあるホテル湯の本で入浴。入浴料1000円。2階の内風呂と、5階の露天風呂がありますが、露天風呂の方は貸切状態。開放的で良い温泉でした。
14時15分、ロープウェイ山麓駅発のバスに乗り、14時26分、湯の山温泉駅に到着。そこから近鉄に乗って、湯の山→四日市→名古屋へと帰りました。
今日の締めは名古屋メシ。名古屋駅に着いてから、山本屋本店へ。
硬めの麺が特徴の味噌煮込みうどん。名古屋文化圏で育ったので、この味噌の味が好きなんですよね。
食事後、新幹線で名古屋から東京に帰りました。子供の頃から馴染みのある山。地元の良さを再認識した旅でした。
<記録>
6時00分開始、13時10分下山(7時間10分)
距離16.9km・累積登り2039m