二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

小秀山:変化に富む好コース。ニの谷コースを登り、三の谷コースを下る。

2024年10月20日 二百名山の小秀山に登りました

<山頂から御嶽山を眺める>

岐阜と長野の県境にある小秀山。変化に富んだ山道(序盤は渓谷・中盤は岩場・終盤は高原)と、山頂からの御嶽山の眺めが素晴らしいコースでした。乙女渓谷を起点に、二の谷コースから登り、三の谷コースから下りる、距離11.8km・累積登り1315mのコースを紹介します。

アクセス
23時25分 新宿駅発(夜行バス パピヨン号)
05時20分 美濃太田駅
05時40分 美濃太田発(レンタカー)
07時00分 乙女渓谷キャンプ場着

夜行バスで美濃太田駅に到着し、15分歩いてジャパンレンタカー美濃加茂店へ。24時間営業なので、夜行バスユーザーには有り難いです。

1時間ちょっと運転して、登山口の乙女渓谷に向かいます。前方に見えてきた小秀山。

7時過ぎ、乙女渓谷キャンプ場に到着。ここの駐車場はほぼ満車でしが、その先にもいくつか駐車スペースがありました。駐車料金500円はキャンプ場の管理棟で支払います。

7時15分、登山開始。

登りは二の谷コース。序盤は渓谷沿いの桟道が続きます。

渓谷を眺めながら歩ける素晴らしいコース。渓谷の自然美と桟道の人工美がマッチしています。空気が水に冷やされて、少し寒いぐらいでした。夏は涼しくて最高かもしれません。

すっかり秋の雰囲気。ねじれの滝和合の滝などを通過して、

8時10分、夫婦滝に到着。落差が80mもあり、このコース一番の見所です。

序盤はここまで。案内板の通り、夫婦滝から兜岩まで急斜面と岩場が続きます。中盤スタート。

夫婦滝の上部まで登ってから川を渡ります。前日の雨で増水していたようで、渡るのが難しく、靴が少し濡れてしまいました。

その後、やや荒れた道や、両手両足を使うような急坂が続きます。ストックは兜岩を越えるまで仕舞っておいた方がいいでしょう。そして一番の難所、カモシカ渡りに到着。ほぼ垂直の斜面を、木の根っこを掴みながら登ります。

木の根っこエリアを越えると岩場に。ここも三点支持で進みます。

カモシカ渡りを終え、三の谷コースとの合流点を越えると、ついに展望が😆

北側には御嶽山。大きな姿がいきなり見えたので、思わず「おおっ!」と声が出ました。

岩場の急登を経て、9時55分、兜岩に到着。夫婦滝から続いた険しい登りもここで終わります。

登りはいよいよ終盤へ。景色の良いなだらかな稜線を歩きます。

右手に中央アルプス南アルプスを眺めながら、第一高原と第二高原を通過し、

第三高原に到着すると、ようやく小秀山が見えてきました。

10時40分、小秀山に到着。標高1982m。登山開始から3時間半のタイムでした。

山頂からは迫力ある御嶽山の展望。この眺めが素晴らしいので「小秀山は御嶽山を眺めるための山」という評価も聞きます。「浅間山を眺めるための浅間隠山」みたいな感じですかね。ただ小秀山は決して眺望だけの山ではありません。二の谷コースは変化に富んでいて、楽しく、登りがいのある道でした。

東を眺めると、中央アルプス南アルプス。こちらの展望もお見事。

眺めを楽しんだ後、山頂の脇にある秀峰舎という避難小屋へ。小屋の中はすごく綺麗でした。トイレもあります(協力金100円)。いい天気なので、小屋脇のベンチで昼食。

昼食後、下山します。

秋の空気と景色を十分味わいました。

下山は三の谷コースを利用。急坂の多い二の谷コースとは対照的に、つづら折りで下りやすい登山道でした。13時15分、三の谷コースを終えて林道に到着。

林道から振り返る小秀山。ここから林道を25分ほど歩いて、13時40分、乙女渓谷駐車場にゴールしました。

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下山後は、乙女渓谷から20分の所にある付知峡倉屋温泉おんぽいの湯へ。入浴料は800円で広い温泉でした。ここ木曽地域は良木の産地で、大正時代までは、材木を河川に流して濃尾平野に送っていたようです。この作業の掛け声が「おんぽいぇー、おんぽいぇー」だったとのこと。

白川沿いの白川トチノキ街道と、飛騨川沿いの国道41号線を通って帰ります。途中、道の駅 茶の里 東白川でひと休み。ほうじ茶ソフトクリームが、お茶の風味とほのかな苦味が効いて美味しかった🍦

16時過ぎに美濃太田に到着。レンタカーを返却して、美濃太田駅からJRで名古屋へ。新幹線ホームの住よしで味噌きしめんを食べて東京に帰りました。早朝から夕方まで、登山とドライブとグルメを満喫できた一日でした。

<記録>
7時15分開始、13時40分下山(6時間25分)
距離11.8km・累積登り1315m