二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

恵那山:充実の前宮ルートを歩く

2024年5月18日 百名山の恵那山に登りました

<恵那山の稜線を眺める>

中央アルプスの最南端に位置する恵那山。夜行バスを利用して登ってきました。百名山の中ではあまり評判が高くないようですが、好天で展望もよく、歴史ある前宮ルートをがっつり歩けたので、大満足の山旅となりました。距離18.1km・累積登り1688mのコースを紹介します。

アクセス
23時55分 新宿駅発(ドリーム可児号)→ 5時05分 中津川駅
6時20分 中津川駅発(タクシー4230円)→ 6時40分 恵那神社着

バスタ新宿から「ドリーム可児号」に乗車。乗車率50%ほどだったので、2シート使えました。

5時05分、中津川駅に到着。前日にタクシー会社に連絡したところ、「予約はできないので駅で待ってて下さい。6時過ぎにタクシーが来ると思いますから」と言われたので、コンビニで食料調達してから、駅の待合室で待つことに。

駅からは恵那山が見えます。6時20分にタクシーが来てくれて、恵那神社に向かいました。(ちなみに平日なら7時00分にウエストン公園行きのバスが出ています)

6時40分、恵那神社に到着して登山開始。

舗装路を20分ほど歩いて登山口に到着。

まず川を渡ります。増水時には流されることもあるようですが、この日はちゃんと橋がかかっていました。

しばらく杉の人工林を歩いて、

対東沢というポイントで2回目の渡渉。

標高1000mを越えた辺りから、ブナ林になってきました。

8時00分、五合目に到着。ただし山頂は二十合目なので、まだ4分の1です。

五合目の先のところで、少しの間、稜線に出ます。景色の良い区間です。

8時40分、枯大桧に到着。登りっぱなしで疲れたので、巨木の下でしばし休憩。

明王像。前宮ルートは修験道の面影を残しています。

9時20分、空峠に到着。ここまで眺望が少なく我慢のしどころでした。

空峠を越えると開けた稜線に出ます。

9時30分、物見の松に到着。今回のコース上で最高の眺望ポイント。左に御嶽山、中央に乗鞍岳、右に北アルプスが見えます。

ここで弁当を食べていた地元のおじいさんがいました。山頂は眺望がないので登らず、ここでビールを飲んで帰るとのこと。最高の時間の過ごし方ですね🍺

前方に恵那山が見えてきました。頂上稜線が長く伸びていて、右の方に山頂があります。

開放的で気持ちの良い道。

10時05分、十六合目に到着。

だんだん道が平坦になり、針葉樹の頂上稜線に入ります。

樹木の根元には、バイカオウレン(梅花黄蓮)がよく咲いていました。

山頂避難小屋を通り越して、

もう少し歩いて、

10時55分、恵那山に到着。標高2191m。登山開始から4時間15分のタイムでした。山頂は展望がなく(特に何も見えない謎の展望台もあり)、そのせいで恵那山の評判は芳しくないようですが、山頂の展望はどうでもいいぐらい、前宮ルートは懐の大きさを感じる素敵な登山道でした。

山頂避難小屋まで引き返して昼食。

下山も前宮ルートを歩きます。

物見の松まで戻ってきて、再び御嶽山の眺め。

眼下の山間に、登山口のある集落が見えます。

14時45分、登山口の集落に到着。下山は3時間15分かかりました。

田植えが行われたばかりの集落から、恵那山を振り返ります。いい山でした!

15分ほど歩いてウエストン公園に到着。このウエストンという方は、イギリス人宣教師で、明治26年に恵那山に登ったようです。

予約したタクシーに乗って、ウエストン公園から中津川駅に戻りました(3660円)。ちなみに平日なら16時20分や17時01分にバスが出ています。

駅前の「手打蕎麦わくり」に入店して、まずはビール。

そして、地酒「鯨波」とせいろ。中津川で良い時間を過ごせました。

16時10分、中津川駅発の特急しなのに乗って、17時07分、名古屋駅に到着。

新幹線ホームの「住よし」で味噌きしめん。これ好きなんですよね。大満足して東京に帰りました。

<記録>
6時40分開始、15時00分下山(8時間20分)
距離18.1km・累積登り1688m