二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

白山:まさに高山植物の宝庫。別当出合から砂防新道で登り、観光新道で下る。

2024年7月18日 百名山の白山に登りました

<御前峰から大汝峰と翠ヶ池を望む>

霊峰、白山。ずっと前から行きたいと思いながらも、東京からのアクセスが難しく登れずにいましたが、交通事情を調べていると夜行バスで行けそうだと分かり、遂にチャレンジできました。もう、さすが超メジャー級の百名山。特に高山植物が素敵すぎて、草花に疎い私でも感動しきりの一日でした。

アクセス
22時00分 新宿駅発(夜行バス)
05時30分 金沢駅
05時40分 金沢駅発(レンタカー)
07時30分 別当出合駐車場着

夜行バスで金沢駅に到着し「24レンタカー金沢駅前店」へ。他のレンタカー店が朝8時から開店するなか、ここは24時間営業なので非常に便利です。手続きも簡単で、車も清潔でした。こういう便利なサービスは全国に広がって欲しいと思います。

金沢駅から国道157号線を南下して、7時30分、別当出合駐車場に到着。週末はマイカー規制のため途中の市ノ瀬駐車場からシャトルバスに乗り換える必要がありますが、この日は木曜日なので別当まで車で来れました。約150台収容できる駐車場は8割ほどの埋まり具合。

別当出合を起点に、登りは砂防新道、下りは観光新道を歩きます。距離12.2km・累積登り1533mの定番コースです。

7時40分、登山開始。正面の吊り橋を渡って登山道に入ります。

登りは砂防新道。さすが大人気の山、登山道は綺麗に整備されています。木陰の樹林帯で、涼しく歩きやすいです。

8時15分、中飯場というポイントに到着。

まだ樹林帯が続きますが、所々景色が開けてきます。

9時15分、甚之助避難小屋に到着。ベンチがあって眺望も良いので、休憩に最適。前方に見えるのは、別山に連なる「油坂の頭」というピークです。

甚之助避難小屋からは眺望が開けてきます。

高山植物が出てくるのもこの辺りから。たくさんの方が写真を撮りながら草花を愛でています。私はせっかちなので早く歩く登山スタイルですが、のんびりと自然を満喫する登山も素敵ですね。

延命水という水場。涸れていることも多いようですが、この日はかろうじて飲むことができました。

10時05分、黒ボコ岩に到着。

黒ボコ岩を越えると、ようやく山頂が姿を現しました。

10時25分、室堂に到着。

白山神社奥宮の祈祷殿でお参りして、山頂に向かいます。

ガレ場を登って、

11時05分、山頂の御前峰(ごぜんがみね)に到着。標高2702m。登山口から3時間30分のタイムでした。

山頂は素晴らしい眺望。北には、大汝峰(左)と剣ヶ峰(右)、その間に翠ヶ池。

南には、室堂平と別山

さらに遠くを眺めると御嶽山北アルプス。山頂にいる人々、口を揃えて「すごーい」と声を上げていました。それぐらい素晴らしい眺望。

景色を楽しんだあと下山します。

みんな写真を撮っていたクルマユリ

大勢の人で賑わう室堂平で昼食をとってから、

黒ボコ岩を右に進み、観光新道で下山します。

樹林帯の砂防新道とは対照的に、観光新道は眺望の良い道。

そして、色とりどりの高山植物が咲き乱れています。一番目立っていたのはこの黄色い花。名前はミヤマキンポウゲでしょうか。

もうお花畑を歩いているような気分。ここのニッコウキスゲが一番豪華絢爛だったかも。奥の別山も素敵です。

12時40分、殿ヶ池避難小屋を通過して

白山を振り返ります。

ラクダの背のような尾根道をずっと下ります。景色は素晴らしいのですが、日陰がないので、とにかく暑いです。すれ違う人と「暑いですね、お気をつけて」と声を掛け合いました。夏場は熱中症にならないよう要注意のルートです。

14時20分、別当出合にゴール。植物の名前をなかなか覚えられない私ですが、これまでで一番草花に魅了された登山でした。また、平日としては最多の人に会った登山だったかも。日本トップラスの名山を満喫できました。

🚗🚗🚗🚗🚗🚗 🚅🚅🚅🚅🚅🚅

別当出合から車で30分走って、白峰温泉総湯で日帰り入浴。入浴料700円。良いお湯でした。

17時に金沢に帰還。レンタカーを返却してから、金沢駅内のお寿司やさんで軽く一杯。17時57分金沢駅発の新幹線に乗り、20時23分、東京駅に到着しました。

山の魅力もさることながら、すれ違った登山者も感じの良い方が多かったのが印象的。関西に近づくほど、人との距離感も近くなるんでしょうか。初対面の人とも気軽によく話した登山でした。

<記録>
7時40分開始、14時20分下山(6時間40分)
距離12.2km・累積登り1533m