2024年5月30日 二百名山の黒姫山に登りました
<黒姫駅から黒姫山を望む>
北信五岳の一つに数えられる黒姫山。山名の由来は、高梨政盛という戦国武将の息女「黒姫」から来ています。この黒姫伝説の結末は、姫が竜のもとへ嫁ぐ・竜を退治する・沼に投身する・姫自身が大蛇になるなど、様々なバリエーションがあり、どこまでが事実なのかは分かりませんが、「この地で水害に苦しむ領民を救うため、ある女性が何らかの役割を果たした」という出来事は本当にあったのではないでしょうか。それが山岳信仰と結びつき黒姫伝説として伝えられてきたのだと想像します。
そんな伝説の残る黒姫山に、表登山口から登り、大橋登山口に下りてきました。距離16.7km・累積登り1495mのコースを紹介します。
アクセス
6時16分 東京駅発(北陸新幹線)
7時36分 長野駅着
7時45分 長野駅発(しなの鉄道)
8時21分 黒姫駅着
8時30分、黒姫駅から登山スタート。しばらく一般道を歩いて表登山口を目指します。線路沿いの道路から真正面に見えるのは妙高山。
途中にある雲龍寺。この地で生まれた小林一茶の句碑があります。
田植えが終わったばかりの農道から望む妙高山。
そしてこちらが黒姫山。整った山容から信濃富士という別名もあります。
8時55分、表登山口に到着。
鐘を大きく鳴らしてから登山道スタートです。
表登山道は樹木に覆われた道。何となく熊でも出てきそうな雰囲気。熊鈴をつけ、時折声を上げ、自分の存在を知らせるようにして歩きます。
花が見頃の時期ですね。
何度か林道を横切りつつ、9時50分、しなの木というポイントに到着。ここから七曲りというつづら折りの登りが始まります。
10時20分、七曲り上に到着。ここで四合目です。展望も変化もない道がずっと続いているので、メンタル的に結構しんどい(汗)
そして体力的にもキツくなるのはここからでした。急登がこの先ずっと続きます。新緑は鮮やかなのですが、展望はほぼありません。四合目から九合目が苦しい区間だと思います。
11時20分、1800m地点に到着。なぜこの写真を撮ったかというと、
昨年11月に黒姫山にチャレンジしたとき、ここで撤退したからです。想定外の積雪で靴もズボンもずぶ濡れになり、これ以上進めないとなった時の写真。めちゃくちゃ悔しかった思い出(泣)半年経って雪辱を果たす時がきました。
九合目を越えてからは、ようやく展望も出てきました。
七ツ池越しに御巣鷹山(小黒姫)を右手に眺めながら、外輪を歩いて、
12時00分、黒姫山に到着。標高2053m。登山開始から3時間30分のタイムでした。
南の展望が特に素晴らしいです。こちらは飯縄山。
そして野尻湖と信濃町。絶景を眺めながら、山頂独り占め状態で昼飯を食べました。
昼食後、12時25分に下山開始。新道を歩いて、大橋登山口を目指します。振り返ると黒姫山。
前方には高妻山と戸隠山。さらに奥には北アルプスの山々も見えました。ここの稜線がコース上で一番展望が良かったです。
歩きやすい新道を下って、13時30分、新道分岐に到着。ここを左に進みます。
登りの表登山道は修行のような道でしたが、下りの新道は素敵な道でした。まさに癒しの森。空気も、鮮やかな新緑も、川のせせらぎも、蛙や虫の鳴き声も、すべて心地よく感じます。
14時05分、古池に到着。
古池の周りを半周して、
振り返ると黒姫山。森の美しさに癒されました。
14時25分、大橋登山口に到着。そこから車道を歩いて、14時45分、戸隠キャンプ場にゴールしました。
戸隠キャンプ場からは、約1時間に1本、長野駅行きのバスが運行しています。15時13分のバスに乗って、15時20分、戸隠中社で途中下車。
途中下車したのは戸隠そばを食べたかったからです。バス停近くのうずら家を覗いてみると、店員さんが「どうぞ」と声をかけてくれたので早速入店。
2階のテーブル席で、まずはビールで喉を潤し、
ざるそば大盛り(1100円)を頂きました。美味しいし、店の雰囲気も素敵。休日は大行列ができるようなので、今日はすんなり入れてラッキーでした。地酒のメニューも豊富。店内の案内を見ると、冬に熱燗を飲むべしとのこと。次は冬に飯縄山に登ってから、ここで熱燗を飲もうと思います。
うずら家を後にして、戸隠中社に参拝。
16時20分、戸隠中社発のバスに乗り、17時30分、長野駅に到着。新幹線に乗って東京に帰りました。登山と戸隠観光、しっかり楽しめて良い山旅でした。
<記録>
8時30分開始、14時45分下山(6時間15分)
距離16.7km・累積登り1495m