2023年2月11日 二百名山の茅ヶ岳に登った記録です
<茅ヶ岳山頂から奥秩父山地を望む>
奥秩父の南西端に位置する茅ヶ岳。『日本百名山』の著者、深田久弥の終焉の地として知られ、二百名山にも選ばれています。厳冬期の2月に、友人と4人で深田公園から山頂まで往復するルートを歩きました。距離7.0km・累積登り766mの定番コースです。
アクセス
7時00分 新宿駅発(特急あずさ1号)→ 8時36分 韮崎駅着
9時00分 韮崎駅発(レンタカー)→ 9時35分 深田公園駐車場着
韮崎駅から深田公園までバスが運行しているので、公共交通機関でもアクセス可能ですが、この日は4人パーティーなので、韮崎駅でレンタカーを借りました。
前日は大雪。甲府では9年ぶりに積雪20cmを記録したと報じられていました。「雪山を楽しもう!」と意気揚々と深田公園に向かいますが、除雪されているのは市街地だけで、山麓に入ると雪路となり、そしてスタックしてしまいました。しかも二度(泣) みんなで車を押して脱出し、何とか深田公園に到着しました。4人いたから良かったものの、一人だったら辿り着けなかったかもしれない。雪の日の運転は気をつけないといけないですね。
9時35分、深田公園駐車場に到着し、9時45分、登山開始。まず女岩というポイントを目指して、アカマツの林を進みます。幸いなことに、先行者が2名ほどいるようでした。ルートファインディングが難しい箇所もあったので、このトレースには本当に助けられました。
11時10分、女岩に到着。ここから急斜面になるため軽アイゼンを着用しました。
膝下ほどの積雪と急斜面。かなり体力を使います。当初は茅ヶ岳に登った後、その先の金ヶ岳まで向かう予定でしたが、これはかなりキツいという話になり、金ヶ岳は断念して茅ヶ岳だけを目指すことにしました。
登りはキツいのだけど、見上げれば鮮やかなブルーの空。最高の天気で、山頂の眺望に期待が膨らみます。
深田久弥終焉の地にある石碑を越えたところで、下山してくる先行者に会いました。トレースのない雪道を登るのは相当大変だったとのこと。この方のトレースがなければ僕らは登れなかったかもしれない。感謝を伝えて山頂に向かいました。山頂まであと少しです。
13時00分、茅ヶ岳に到着。登山口から3時間15分。距離は短いものの結構時間がかかりました。それにしても山頂は期待以上の展望。空気が澄み渡り、雪化粧した山々を360度見渡せます。これほどの眺望は、過去の登山の中でも最高レベルかも。しばらく4人で大喜びしていました。
西は八ヶ岳。
南は甲府盆地と富士山。
山頂で昼食と絶景を楽しんだ後、13時30分に下山開始。登りと同じ道を下ります。
15時30分、深田公園に下山しました。快晴の休日でしたが、すれ違った登山者はわずか6名。雪山を堪能した一日でした。
帰りは韮崎市内の白山温泉に寄って入浴。温泉から茅ヶ岳が綺麗に見渡せたのが嬉しかった。
「百の頂に百の喜びあり」とは深田久弥の言葉。よく一番好きな山はどこだろうと考えることがありますが、これって答えが難しいんですよね。山には個性があるし、季節や天候も変化するし、メンバーやシチュエーションも日によって違う。だから、どんな登山も他にはない楽しさがある。そんな一期一会の喜びを味わった登山でした。
<記録>
9時45分開始、15時30分下山(5時間45分)
距離7.0km・累積登り766m