二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

燧ヶ岳:夜行バスで行く尾瀬沼&燧ヶ岳の縦断登山

2023年8月19日 百名山の燧ヶ岳に登った記録です

<燧ヶ岳を目指して尾瀬沼を歩く>

まだ登山を始めていない10年程前、友人と尾瀬ヶ原を歩いたことがあって、美しい湿原の只中で、こんな場所が日本にあったのかと感動した記憶があります。その時以来10年ぶりに、夜行バスを利用して尾瀬を訪れました。大清水を起点に尾瀬沼を歩き、燧ヶ岳に登って尾瀬御池に下る、距離17.7km・累積登り1444mの縦断コースを歩きます。

 

アクセス
22時00分 新宿駅発(バス)→ 3時40分 大清水着

バスタ新宿から夜行バス「尾瀬号」に乗車。乗車率が50%ほどだったので、2シート使えて快適でした。3時40分、大清水に到着。周囲は真っ暗です。眠気覚ましに缶コーヒーを飲んで、他の登山者も歩き始めた4時00分に登山開始。

まずは尾瀬沼を目指します。スタート地点の大清水の標高は1180m。尾瀬沼の標高は1650mぐらいなので、約500m登ります。5時を過ぎると夜が明けて、すっかり明るくなってきました。

針葉樹の森を抜けて、

6時00分、尾瀬沼に到着。沼の向こうには燧ヶ岳が見えます。

しばらく湖畔を歩いて、6時30分、長蔵小屋に到着。

すぐ近くには長蔵小屋の売店があります。有難いことに早朝から営業していたので、淹れたてのブラックコーヒーを注文。

まだ登山者も少ない時間帯。静かな中で、尾瀬沼を眺めながら熱いコーヒーを飲み、なんて幸せなんだろうと思いました(笑) 空には特徴的な雲がかかっています。高積雲というんでしょうか。緑の木々と、青い空と、白い雲。素敵な景色でした。

さて休憩を終えて、6時50分、尾瀬沼を出発して燧ヶ岳を目指します。

湿原を終えて山道に入ります。燧ヶ岳への登りは長英新道を歩きました。

2合目。

8時10分、4合目に到着。ここから7合目辺りまで急登が続きます。

6合目を越えると、前方に燧ヶ岳が見えてきました。

見下ろすと尾瀬沼

8時45分、8合目に到着。ここからは稜線歩きを楽しめます。

燧ヶ岳は双耳峰で、西峰を柴安嵓(しばやすぐら)、東峰俎嵓(まないたぐら)と呼びます。

9時20分、まず俎嵓に到着。ここから柴安嵓に向かいます。

9時30分、柴安嵓に到着。標高2356mで、東北地方の最高峰です。

引き返して、9時45分、俎嵓に到着。先ほど登ってきた柴安嵓を眺めます。大清水を出発して約5時間。思い通りに、尾瀬の魅力を満喫できた素晴らしいコースでした。

山頂で昼食をとって、尾瀬御池へ下山します。しばらく木道が敷かれた湿原を歩きます。

池塘も点在。

下山の後半は、段差の大きいところが多く、道も濡れており、木道も壊れている箇所があるため、なかなか大変でした。12時00分、尾瀬御池にゴール。

13時10分、尾瀬御池発の会津バスに乗車し、14時50分、会津高原尾瀬口駅に到着。そこから特急リバティ会津に乗って浅草まで帰りました。

早朝からスタートして、尾瀬の湿原と山を満喫した一日。夜行バスでしか実現できないルートで、良いコースを歩けたと思います。

<記録>
4時00分開始、12時00分下山(8時間)
距離17.7km・累積登り1444m