二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

燕岳・大天井岳・常念岳:一泊二日縦走1日目、中房温泉から燕山荘へ

2024年8月14日 二百名山の燕岳に登りました

<燕山荘から燕岳を眺める>

ずっと憧れだった北アルプス縦走。数ある人気コースの中でも特に定番と言える、燕岳から常念岳への縦走路を一泊二日で歩いてきました。1日目は中房温泉から燕山荘に登り、2日目は燕山荘から縦走して一ノ沢に下る、距離26.1km・累積登り2572mのコースです。

23時、竹橋から毎日アルペン号に乗車。

4時、一ノ沢付近に到着した頃に問題発生。中房温泉に至る林道が、雨量規制により通行止めになっているとのこと。運転手さんによると、6時頃に通行止めが解除されることが多いため、それまでバス内で待機することに。

しかし待機は長く続き、通行止めが解除されたのは8時過ぎ、登山口となる中房温泉に到着したのは8時40分でした。スタートが3時間遅れてしまったので、宿泊計画を大天荘から燕山荘に変更。強行すれば夕方に大天荘に到着できたと思いますが、午後から天候が不安定になる予報だったので、安全を見ての判断です。その分、2日目の行程がロングになり大変でしたが(泣)

9時00分、中房温泉から登山開始。

初っ端から急登。この合戦尾根は北アルプスの三大急登の一つと呼ばれています。

登山口から1km地点にある第一ベンチで休憩。この先も約1km(30分)ごとに第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋と休憩ポイントがあるので、急登の割にはあまりキツさは感じませんでした。子連れのファミリーも多く、比較的安心して登れるコースです。

第二ベンチを越えてからは平坦な区間もあり、

第三ベンチを越えると花崗岩特有の白っぽい登山道になります。

富士見ベンチの次は合戦小屋を目指して歩き、

11時10分、合戦小屋に到着。地名は、坂上田村麻呂がこの地で鬼を退治したことに由来。名物のスイカ(600円)は地元松本産とのことで、普段食べているものよりも甘味があって美味しかったです。塩をかけて食べるのがまた美味いんだな〜。

合戦小屋からしばらく歩くと、燕山荘が見えてきました。

燕山荘の周りはまるでお花畑で、

特にトリカブトが目立っていました。

12時15分、燕山荘に到着。登山口から3時間15分のタイムでした。

燕山荘にチェックイン。この日は天気が良くなかったため、幸い予約なしで宿泊できました(大天荘には朝キャンセルの連絡済み)。案内されたのは新館。通路の両脇に二段の寝床が並んでいます。

寝床はこんな感じ。仕切りがあるため隣が気にならず、布団も清潔で快適でした。

燕山荘に荷物を置いて燕岳に向かいます。燕岳へは約30分の緩やかな登りです。

高山植物の女王、コマクサがたくさん。

のんびり散歩気分で歩いて、

13時00分、燕岳に到着。標高2763m。ガスで展望は残念でしたが、雨が降らなかっただけ良しとしましょう。

燕山荘に戻る途中でライチョウを発見!初めて会ったのでめちゃくちゃ嬉しい!ライチョウって人を怖がらないんですね。鳴き声も可愛い。近くに座って5分ほど眺めていました。

燕山荘に帰着。夕食は16時50分からなので、それまで3時間ほど暇つぶし。まずは喫茶室に入って、

ビールともつ煮。品揃えの多さやクオリティの高さに驚き。

そして館内をぶらぶら。昭和10年に完成した本館はレトロな絵画やランプがあって、とてもお洒落。それに建物の古さを感じさせないほど清潔。トイレもすごく綺麗でした。

外に出れば表銀座の山々の素晴らしい眺め・・・とはいきませんでしたが、遂に北アルプスに来たぞという喜びに浸りつつ、ベンチに座って過ごしました。

16時50分、夕食。食事中はオーナー作成のムービーが上映。北アルプスの自然や燕山荘を紹介する30分ほどのムービーは、オーナー赤沼さんの品格を感じる内容でした。こういう方がいるからこそ、立派な山小屋が維持されるんだなと分かった気がします。

20時30分、消灯。翌日は長丁場になるので、無事完歩できるだろうかと少し心配しながら眠りました。続く。

縦走2日目はこちら

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