2023年6月20日 百名山の蔵王山に登った記録です
<刈田岳から御釜を見下ろす>
宮城と山形の県境に位置する蔵王連峰。中央・南・北の三つのエリアに分けられ、なかでも熊野岳等を擁する中央エリアを訪れる人が多いのですが、公共交通機関を使えば、南から中央まで、蔵王の魅力溢れる縦走路を歩くことができます。
そこで今回は、宮城県の白石スキー場から、南-中央蔵王を縦走して、山形県の蔵王温泉に下りる、距離18.4km・累積登り1667mのコースを歩きました。本当に素晴らしいコースで、この年ベスト3に入る思い出の登山となりました。
アクセス
6時04分 東京駅発(やまびこ51号)
7時37分 福島駅着
7時55分 福島駅発(やまびこ293号)
8時06分 白石蔵王駅着
8時10分 白石蔵王駅発(タクシー6000円)
8時35分 白石スキー場着
新幹線とタクシーを乗り継いで、白石スキー場に到着。行きの交通費だけで17000円ぐらい使ってしまいましたが、天気もいいので良しとしましょう!8時40分、登山開始。
初めはこんな感じの樹林帯を歩きます。
10時20分、樹林帯を抜けて稜線に出ました。これ以降、ずっと展望の良い稜線歩きを楽しめます。
第二次大戦中、アメリカ軍のB29が墜落した所に、慰霊碑が建てられています。
気持ちの良い稜線を歩いて、
10時35分、不忘山に到着。
展望が素晴らしいです。
次は、南屏風岳に向かいます。
不忘山を振り返ります。こう見ると結構切り立っていますね。
南屏風岳を越えると、前方に刈田岳が見えてきました。火山らしい赤肌をしているので、よく目立ちます。さらにその奥には飯豊山も見えました。
前方に屏風岳の全容が見えてきました。まさに屏風のような山容。
11時50分、屏風岳に到着。標高1825mで、宮城県の最高峰です。
次は杉ヶ峰を目指します。
杉ヶ峰に近づくと湿地帯になってきました。変化豊かな多彩なルートを楽しめるのもこのコースの魅力です。
この日一番目立っていたのはチングルマ。
12時30分、杉ヶ峰に到着。ここで南蔵王エリアは終わり、刈田峠を経て、中央蔵王エリアに向かいます。
刈田岳が近くなってきました。山腹を蔵王ハイラインが通っているのが見えます。
刈田峠を越え、車道を6回ほど横切りながら登った末、13時30分、刈田岳に到着。こちらは車でもアクセスできるので多くの人で賑わっています。
そして目に飛び込んできた御釜。見事なエメラルドグリーン!
刈田岳にはレストハウスがあり、飲食できます。後半開始にあたりちょうどいい休憩ポイント。久しぶりに買ったデカビタが美味かった!
振り返って、歩いてきた南蔵王の山々を眺めます。楽しかったなぁ。
14時20分、熊野岳に到着。
ここから、ロープウェイ駅に向かって下ります。
14時40分、地蔵岳に到着。ここにもロープウェイ駅がありましたが、もう少し歩いて「蔵王中央ロープウェイ」に向かいます。
15時15分、蔵王中央ロープウェイ駅に到着。ロングコースでしたが、最後の下りはロープウェイでスキップできるのが良い所。最高に楽しかった!
ロープウェイで蔵王温泉に下りてきました。人生初の蔵王温泉。バスの時間まで余裕があったので、温泉街を散歩して見つけた「湯の宿伊藤屋」で入浴しました。料金500円。泉質は全国でもトップクラスの強酸性らしく、浸かって5分足らずで、体が芯から燃えるように熱くなりました。これほどの体験は初めて。印象に残る温泉でした。
入浴後、土産店で買い物をして蔵王温泉バスターミナルへ。1時間に1本ぐらい山形駅行きのバスが出ているので、結構便利です。
16時20分、蔵王温泉発のバスに乗り、17時00分、山形駅着。山形駅から新幹線に乗って、東京に帰りました。
交通費だけで3万円ぐらい使ってしまいましたが、十分に価値あり。この年は25回登山しましたが、その中でもベスト3に入る最高の登山でした。
<記録>
8時40分開始、15時15分下山(6時間35分)
距離18.4km・累積登り1667m