二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

茅ヶ岳:百の頂に百の喜び。360度の雪景色に歓喜する。

2023年2月11日 二百名山の茅ヶ岳に登った記録です

<茅ヶ岳山頂から奥秩父山地を望む>

秩父の南西端に位置する茅ヶ岳。『日本百名山』の著者、深田久弥の終焉の地として知られ、二百名山にも選ばれています。厳冬期の2月に、友人と4人で深田公園から山頂まで往復するルートを歩きました。距離7.0km・累積登り766mの定番コースです。

アクセス
7時00分 新宿駅発(特急あずさ1号)→ 8時36分 韮崎駅
9時00分 韮崎駅発(レンタカー)→ 9時35分 深田公園駐車場着

韮崎駅から深田公園までバスが運行しているので、公共交通機関でもアクセス可能ですが、この日は4人パーティーなので、韮崎駅でレンタカーを借りました。

前日は大雪。甲府では9年ぶりに積雪20cmを記録したと報じられていました。「雪山を楽しもう!」と意気揚々と深田公園に向かいますが、除雪されているのは市街地だけで、山麓に入ると雪路となり、そしてスタックしてしまいました。しかも二度(泣) みんなで車を押して脱出し、何とか深田公園に到着しました。4人いたから良かったものの、一人だったら辿り着けなかったかもしれない。雪の日の運転は気をつけないといけないですね。

9時35分、深田公園駐車場に到着し、9時45分、登山開始。まず女岩というポイントを目指して、アカマツの林を進みます。幸いなことに、先行者が2名ほどいるようでした。ルートファインディングが難しい箇所もあったので、このトレースには本当に助けられました。

11時10分、女岩に到着。ここから急斜面になるため軽アイゼンを着用しました。

膝下ほどの積雪と急斜面。かなり体力を使います。当初は茅ヶ岳に登った後、その先の金ヶ岳まで向かう予定でしたが、これはかなりキツいという話になり、金ヶ岳は断念して茅ヶ岳だけを目指すことにしました。


登りはキツいのだけど、見上げれば鮮やかなブルーの空。最高の天気で、山頂の眺望に期待が膨らみます。

深田久弥終焉の地にある石碑を越えたところで、下山してくる先行者に会いました。トレースのない雪道を登るのは相当大変だったとのこと。この方のトレースがなければ僕らは登れなかったかもしれない。感謝を伝えて山頂に向かいました。山頂まであと少しです。

13時00分、茅ヶ岳に到着。登山口から3時間15分。距離は短いものの結構時間がかかりました。それにしても山頂は期待以上の展望。空気が澄み渡り、雪化粧した山々を360度見渡せます。これほどの眺望は、過去の登山の中でも最高レベルかも。しばらく4人で大喜びしていました。

北東は、金峰山などの奥秩父山地

西は八ヶ岳

南は甲府盆地と富士山。

山頂で昼食と絶景を楽しんだ後、13時30分に下山開始。登りと同じ道を下ります。

15時30分、深田公園に下山しました。快晴の休日でしたが、すれ違った登山者はわずか6名。雪山を堪能した一日でした。

帰りは韮崎市内の白山温泉に寄って入浴。温泉から茅ヶ岳が綺麗に見渡せたのが嬉しかった。

「百の頂に百の喜びあり」とは深田久弥の言葉。よく一番好きな山はどこだろうと考えることがありますが、これって答えが難しいんですよね。山には個性があるし、季節や天候も変化するし、メンバーやシチュエーションも日によって違う。だから、どんな登山も他にはない楽しさがある。そんな一期一会の喜びを味わった登山でした。

<記録>
9時45分開始、15時30分下山(5時間45分)
距離7.0km・累積登り766m

越前岳:富士山の眺望が素晴らしい愛鷹の最高峰

2023年1月9日 二百名山の越前岳愛鷹山)に登った記録です

<越前岳山頂付近からの富士山の眺め>

東日本には富士山が美しく見えるポイントが数知らずありますが、とりわけ山梨・神奈川・静岡からは、迫力のある富士山を間近に捉えることができます。葛飾北斎の「富嶽三十六景」でも、江戸を別にすれば、この3県からの作品が大半を占めていますね。

今回向かったのは、静岡県の東部、富士山の南に広がる愛鷹山。その最高峰の越前岳に登りました。私がこれまで登ったなかでは、富士山を眺めるには最良の山の一つだと思います。愛鷹登山口から登り、十里木に下る、距離9.2km・累積登り953mの定番コースを歩きました。

アクセス
6時40分 新宿駅発(ふじさん1号)→ 8時13分 御殿場駅
8時30分 御殿場駅発(バス)→ 8時59分 愛鷹登山口着

9時00分、愛鷹登山口でバスを下車し、登山スタート。私含め4人が下車していました。ここから山神社まで、しばらく舗道を歩きます。

山神社から山道に入り、本格的な登りが始まります。

9時50分、富士見峠に到着。左に進むと越前岳ですが、今日は右に進んで、黒岳に寄り道します。

黒岳付近には立派な天然杉が所々に聳え立っています。普段目にする杉は、びっしりと植林された人工杉ばかりなので、まばらに生えた天然杉は新鮮な感じ。静かで良い雰囲気です。

10時05分、黒岳山頂に到着。

黒岳からの富士山の眺望。間に遮るものなく、抜群の眺めです。富士見峠から黒岳まで15分ほどかかりますが、天然杉の山道と、富士山の眺望を楽しめるので、良い寄り道でした。

黒岳を後にし、来た道を戻って越前岳を目指します。

11時20分、富士見台に到着。ここは旧紙幣(50銭紙幣)が描かれたポイント。同じ構図で撮影してみました。

富士見台を越えると、越前岳まであと少しです。

11時45分、前岳に到着。標高1504m。登山開始から2時間45分のタイムでした。広い山頂で、10名ぐらいが休憩しています。

山頂からの眺め。北は富士山、南は富士市駿河湾の眺めが綺麗です。

昼食後、北側の十里木へ下山します。この下山ルート、登山道が侵食されていて結構歩きにくいのですが、真正面に富士山があるのは嬉しいところ。ずっと富士山を見据えながら下山します。

13時00分、十里木展望台に到着。十里木バス停まであと10分ほどです。バスの発車時間まで余裕があるので、しばらく脇の草原に寝転んで富士山を眺めていました。展望台には観光客も階段を登ってちらほらやって来ます。麓のゴルフ場から、ゴルファーの声も響いてきます。空は青く、富士の眺めはいつまでも完璧でした。

十里木の駐車場に下山。そこから少し歩いたところにある十里木バス停から13時45分のバスに乗り、14時28分、御殿場駅に到着。JRに乗って帰宅しました。

<記録>
9時00分開始、13時30分下山(5時間30分)
距離9.2km・累積登り953m

榛名山:榛名神社から伊香保温泉までの縦走

2023年1月4日 二百名山榛名山に登った記録です

<烏帽子ヶ岳から榛名湖と榛名富士を眺める>

群馬県のほぼ中央に位置する榛名山。火山活動でできた榛名湖を、掃部ヶ岳・烏帽子ヶ岳・榛名富士などが取り巻いており、これら外輪山の総称を榛名山と呼びます。利根川を挟んで隣にある赤城山も同じような形をしており、兄弟のような存在ですね。

榛名山にはいろいろなルートがあるので、どこを歩こうか地図を睨んでいると、榛名湖の南西麓には榛名神社があり、北東には名高い伊香保温泉がある。それなら繋いで歩いてみようと、榛名神社から、榛名湖畔の三山を登って、伊香保温泉まで縦走するルートを計画しました。距離17.1km・累積登り1366mのコースです。

アクセス
6時28分 東京駅発(はくたか551号)→ 7時16分 高崎駅
7時25分 高崎駅発(群馬バス)→ 8時40分 榛名神社

8時40分、榛名神社のバス停からスタート。

榛名神社の鳥居から本殿まで、川沿いの参道を歩きます。境内の冷えわたる空気が気持ち良い。初詣で来ている方もちらほらいました。

15分ほどで本殿に到着。突き立った岩々が、厳つい雰囲気を醸し出しています。


参拝を済ませ、神社の裏から登山道へ。ここから30分かけて、榛名湖畔の天神峠に向かいます。

9時50分、天神峠に到着。

10時00分、湖畔の宿記念公園から1座目の掃部ヶ岳を目指します。直登が続き、結構キツい道です。凍結箇所も多く、チェーンスパイクを履いて登りました。

10時45分、掃部ヶ岳の山頂に到着。標高は1449mで、榛名山の最高峰です。

山頂から南を見渡すと、妙義山荒船山が見えます。

眼下には、榛名神社の赤い鳥居も見えました。あそこから、ここまで登ってきたんですね。

山頂から20分ほど下って、展望ポイントの硯岩に到着。榛名湖と榛名富士を眺めます。

いったん榛名湖まで下りてきました。湖越しに榛名富士。榛名山の中でこの榛名富士が一番端正な形をしています。

11時50分、2座目の鬢櫛山に向かいます。こちらも掃部ヶ岳と同じく直登が続き、道もやや不明瞭。正直、低山だから楽だろうと思っていましたが、掃部ヶ岳も鬢櫛山もナメてはいけません。距離は短いものの結構きついです。

12時30分、鬢櫛山に到着。次に、3座目の烏帽子ヶ岳に向かいます。

13時00分、烏帽子ヶ岳に到着。ここから少し進んだ先に展望ポイントがあります。

山頂の先にある展望ポイント。南の展望が素晴らしく、コース上でここが最も好展望でした。写真右は榛名富士、左奥は相馬山です。

13時45分、湖畔に下山。登山はこれで終わり。それにしても、快晴の登山日和なのに、すれ違った登山者はわずか10名ほどだったのは意外でした。榛名湖周辺も歩いている人はなく、閑散としています。

あとは一般道を歩いて、最終目的地の伊香保温泉に向かいます。・・・歩き始めたものの、ただただ長い単調な道。榛名湖から伊香保温泉までバスが出ているので、やっぱりバスに乗れば良かったと少し後悔。

14時20分、ヤセオネ峠に到着。ここから再び山道に。伊香保温泉まであと40分ほどです。

15時00分、伊香保温泉にゴール。伊香保温泉は初めて来れたので嬉しさもひとしお。山間に露天風呂を見つけて早速入浴しました。入浴料450円。割とハードな登山でしたが、風情ある露天風呂ですっかり癒されました。

入浴後、バス停のある伊香保案内所へ。正面には小野子山が綺麗に見えます。榛名湖は心配になるぐらい人が少なかったけれど、伊香保は結構な賑わいでした。

16時10分、伊香保案内所発のバスに乗って、16時47分、渋川駅に到着。上越線高崎駅に向かい、東京に帰りました。

<記録>
8時40分開始、15時40分終了(7時間)
距離17.1km・累積登り1366m

丹沢山:憧れの主脈縦走!

2022年12月29日 百名山丹沢山に登った記録です

<鬼ヶ岩から蛭ヶ岳と富士山を望む>

奥多摩・丹沢から登山を始めた私にとって、奥多摩のボスである雲取山と、丹沢の最高峰である蛭ヶ岳は、ずっと登ってみたいと思っていた山のベスト2でした。

さて、その蛭ヶ岳。東西40km・南北20kmに及ぶ丹沢山地の真ん中に位置するため、日帰りで登るのはなかなか困難です。しかし丹沢はルートが豊富なので、体力があれば、丹沢を南北に貫く主脈や、東西に貫く主稜を縦走することができます。登山を始めて数年。日頃からランニングで体を鍛え、長距離登山の経験を積み、いよいよ憧れの主脈縦走に日帰りでチャレンジしました。距離24.3km・累積上り2207mのロングコースです。

<アクセス>
4時55分 新宿駅発(京王線)→ 5時55分 橋本駅
6時20分 橋本駅発(バス)→ 6時54分 三ヶ木着
7時00分 三ヶ木発(バス)→ 7時17分 焼山登山口着

丹沢主脈は、南から北へも縦走できますが、休日なら早朝に焼山登山口にアクセスでき、また南の大倉は20時頃までバスが運行しているため、北から南へ縦走するルートを計画しました。

7時17分、焼山登山口バス停に到着。私含め10名ぐらいが下車していました。7時20分、いよいよ長旅の開始です。まず、前方に見える焼山を目指します。

焼山まで樹林帯を歩きます。私は歩くペースは早い方ですが、同じバス停で下車した10名のペースも驚くほど早い。この先、抜きつ抜かれつしながら、早めのペースで歩きます。

8時50分、焼山に到着。賑やかな表丹沢とは対照的に、焼山から蛭ヶ岳までの裏丹沢は、静かな山歩きを楽しめます。

焼山から黍殻山を越えて、10時20分、姫次というポイントに到着。登山開始から3時間経ちました。ベンチで富士山を眺めながら小休憩。ここから蛭ヶ岳まであと1時間半です。

11時50分、蛭ヶ岳に到着。登山口から4時間半のタイムでした。標高は1672mで、丹沢の最高峰。まだまだ先は長いけれど、それほど疲労することなく、計画通りの時間に着いて一安心。この広々した山頂で、周囲の景色を眺めながら、心の中で「やったぜ!」と叫びました。

蛭ヶ岳で楽しみにしていたのが、蛭ヶ岳山荘の通称ヒルカレー。「お疲れさま」と山荘の方に迎えて頂き、カレーを注文しました。もう最高。これが食べたかった!

12時15分、蛭ヶ岳を後にして、丹沢山と塔ノ岳を目指します。

蛭ヶ岳から、丹沢山と塔ノ岳へ至る稜線。景色は最高です。ただ道は雪解けによる泥濘が多く、結構歩きにくかったです。

12時40分、鬼ヶ岩ノ頭という小ピークに到着。富士山が綺麗に見えました。

緩やかなアップダウンが続きます。左が丹沢山、右奥が塔ノ岳です。

13時30分、丹沢山に到着。続いて、14時40分、塔ノ岳に到着しました。いつもは大人数で賑わっている塔ノ岳も、やや遅い時間のため、山頂広場には10人ほどしかいませんでした。

ここまで来れば、あとは長い大倉尾根を下るだけ。15時40分、堀山の家に到着。日暮れが近いこの時間帯になっても多くの登山者が歩いています。

17時00分、大倉バス停に到着。ヘッドライトを点けなくてもすむ時間に帰ってこれました。いやぁ、長かった。充実感と心地の良い疲労感に満たされています。ここからバスに乗って渋沢駅に行き、小田急線で東京に帰りました。

憧れだった丹沢主脈縦走。自分にとって、最も長い距離を歩いた登山になりました。念願が叶っただけでなく、長距離を歩ける自信にも繋がった登山として、今でも印象深く覚えています。次は、西丹沢の檜洞丸から蛭ヶ岳へ東西に歩く主稜縦走にチャレンジしたいと思っています。

<記録>
7時20分開始、17時00分下山(9時間40分)
距離24.3km・累積上り2207m

七面山:日蓮宗の山岳信仰の聖地へ

2022年12月3日 二百名山の七面山に登った記録です

<山頂付近の敬慎院>

日蓮宗の聖山。日蓮の弟子の日朗が登頂した際、七面大明神が現れたので、これを歓請したことが山名の由来。現在でも参道に多くのお堂や宿坊があり、登山というよりも信仰の山という感じです。そんな七面山に、登りは表参道、下りは裏参道北参道)で歩いてきました。距離16.3km・累積登り1764mのコースです。

アクセス
5時16分 甲府駅発(身延線)→ 6時19分 下部温泉駅着
6時20分 下部温泉駅発(タクシー5000円)→ 6時40分 角瀬着

東京からだと、始発でも下部温泉駅に着くのは9時半。七面山はロングコースなので、日帰りでは厳しいと思います。私は甲府駅に前泊しました。

前日に下部温泉駅のタクシーを予約。営業開始の7時迎えの約束でしたが、6時20分に駅に到着すると、有難いことに運転手さんが待ってくれていました。この運転手さんからは、七面山の歴史や日蓮宗の教えなど、興味深い話を色々とお聞きしました。

6時40分、角瀬に到着。表参道登山口までもタクシーで行けますが、お金を節約したかったのでここで下車。舗道を歩いて、7時30分、表参道登山口に到着。近くの白糸滝を眺めてから、いよいよ登山開始です。

杉木立のなか、整備された道を登ります。一丁ごとに標識があり、50丁目で敬慎院に到着します。

七面山は、要所要所にお堂があるのが特徴です。

8時15分、肝心坊に到着。ここで13丁目。

七面山は登山道が整備されていて歩きやすいのですが、距離も標高差も結構あり、登り一辺倒なので中々キツいです。眺望はあまりありませんが、たまに開けた所からは甲府を一望できます。

9時50分、和光門に到着。ここで46丁目。敬慎院まであと少しです。

10時00分、随身に到着。大正10年に建てられた門です。まずこの立派さに驚き。

そして、随身門前からは富士山🏔 ここまであまり眺望がなかったので感動もひとしお。富士山の手前には、山梨と静岡にまたがる天子山地が横たわっています。左の一番高いのが毛無山ですね。

随身門の中から富士山を撮影📸 門を額縁がわりに富士を撮影するのは、七面山の定番でしょう。

随身門で休憩後、いよいよ山頂へ。サルオガセが絡み付いた木木の中を登っていきます。

10時40分、山頂に到着。表参道登山口から3時間のタイムでした。標高は1983m。ずっと登りっぱなしで結構きつかったです。さすが修業の山だけあります。

山頂から随身門の方へ戻ります。麓から荷物を上げるゴンドラ付近に、鹿がたくさんいました。

随身門をくぐり、長い石段を下りて敬慎院へ。

敬慎院の境内。標高1700mにあるとは思えないほど立派な社殿。ここで宿泊する登山者も多いようです。

本殿の裏にある一ノ池。静かな山中、御堂から読経が聞こえ、何とも良い雰囲気。しばらくお茶を飲みながら休憩しました。

敬慎院からは、裏参道で下山します。ここは奥の院。大きな影向石(神仏が来臨する場にある石のこと)があります。

下山路も一丁ごとに石柱があり、宿坊も数ヶ所あります。13時30分、角瀬に下山しました。

バス停近くの俵屋旅館で入浴(700円)した後、14時33分、七面山登山口発のバスに乗り、15時01分、下部温泉駅に戻ってきました。駅前にはちらほら観光客もいます。駅前の土産店で缶ビールを飲んでから身延線に乗り、甲府経由で東京に帰りました。

登山の魅力の一つは、地方の自然や歴史に触れられるところではないでしょうか。慌ただしい観光よりも、山中を長時間歩きながら、その土地に伝わる物語に思いを馳せる。七面山も、そんな登山の魅力を味わえる、個性的な山でした。

<記録>
6時40分開始、13時30分下山(6時間50分)
距離16.3km・累積登り1764m

荒船山:立岩のスリル!星尾から市野萱への縦走

2022年11月10日 二百名山荒船山に登った記録です

<星尾集落から立岩を見上げる>

東京から上越線に乗って高崎に近づくと、左の車窓に西上州の山々が見えてきます。なかでも目を惹くのが、ギザギザの妙義山と、台形の荒船山ではないでしょうか。そんな「荒海を行く船のような山」の荒船山と、岩場で有名な立岩(たついわ)を組み合わせて縦走しました。距離14.7km・累積登り1298mのコースです。

ちなみにこのコース、公共交通機関を使って北から南へも縦走できますが、時間の余裕が欲しいこと、岩場は登りメインにしたいこと、下山後に温泉に入りたいことから、行きだけタクシーを利用する、南から北へのコースを計画しました。

アクセス
6時08分 東京駅発(とき301号)→ 6時57分 高崎駅
7時10分 高崎駅発(上信電鉄)→ 8時15分 下仁田駅
8時20分 下仁田駅発(タクシー6000円)→ 8時50分 星尾着

高崎駅から、上信電鉄に乗って下仁田駅に向かいます。初めて乗る電車でワクワク。

下仁田駅に到着後、タクシーで立岩登山口に向かいます。登山口までも行けますが、お金を節約したいし、麓の町も歩いてみたかったので、星尾で下車。乗車時間30分、料金6000円でした。ここから登山口まで、星尾集落を約2km歩きます。

見上げると立岩の勇ましい姿。見るからに切り立った岩山。登れるかなと少し不安になりつつ、下仁田ネギが植えられた道沿いを歩きます。

線ヶ滝に着いたら、すぐ先が登山口です。9時30分、登山口に到着。5台ほど駐められる駐車場があり、この日は2台駐まっていました。


しばらく樹林帯を歩くと、段々と岩々しい道になってきます。急なザレ場を、鎖を掴みながら登ります。

岩場を上がる鎖場。難しくはないものの、右側が断崖のため、軽度の高度恐怖症の私にはやや恐いところ。

10時40分、立岩に到着。鎖場あり・痩せ尾根ありの、緊張感のある道でした。北を眺めると、これから登る山々。三角に突き出た山が、荒船山の南端にある経塚山です。さらにその奥には浅間山

立岩から荒船山を目指します。ここも鎖場。両側が切り立っているので緊張感はありますが、三点支持を心がければ問題なく登れます。

振り返ると立岩。こんな形をしているのですね。

11時20分、威怒牟畿(いぬむぎ)不動分岐点に到着。経塚山まであと1時間です。

12時20分、荒船山の南端にある経塚山(行塚山)に到着。ここで初めて登山者に出会いました。

荒船山の山頂は、南北1400m・東西400mの平坦な溶岩台地。まるで平地を歩いているような錯覚に陥ります。

荒船山の北端にある艫岩に到着。ここは北側の眺望が抜群で、浅間山が見えます。景色を楽しんだあと、相沢ルートで市野萱に下山します。

14時30分、荒船の湯にゴール。ここから下仁田駅までバスが出ていますが、15時44分の発車まで時間があるため、立ち寄って入浴。

入浴後、刺身蒟蒻をつまみに一杯🍺

15時44分、荒船の湯前発のバスに乗って、下仁田駅へ戻ります。

16時12分、下仁田駅に到着。電車の発車時間まで、駅周辺をブラブラしました。ノスタルジックで落ち着いた街並み。看板が出ているコロムビアという店はすき焼き屋らしく、食べログでも高評価。行ってみたかったけど、帰りが遅くなりそうなので、諦めて帰りました。

下仁田駅から上信電鉄に乗り高崎駅へ。高崎駅で大好きな高崎の鶏めしを買い、新幹線内で食べながら東京に帰りました。

<記録>
8時50分開始、14時30分下山(5時間40分)
距離14.7km・累積登り1298m

瑞牆山:奇峰の百名山。みずがき山自然公園から周回コースを行く。

2022年10月29日 百名山瑞牆山に登った記録です

<みずがき山自然公園から瑞牆山を望む>

友人と2人で瑞牆山に登りました。私は2度目の瑞牆山。特徴的な見た目と、アスレチックのような岩場の登りが印象に残っています。前回は瑞牆山荘から往復するコースを歩きましたが、今回はみずがき山自然公園を起点に、反時計回りに周回するコースを歩きました。距離11.1km・累積登り1050mのコースです。

韮崎駅から瑞牆山荘までバスが運行しているので、公共交通機関でもアクセスできます。ただしバス料金が高いので、2人以上の場合はレンタカーの方が安いぐらい。なので、今回は韮崎駅でレンタカーを借りて、みずがき山自然公園に向かいました。

10時00分、みずがき山自然公園から登山開始。見上げると瑞牆山が見えます。来る途中、車窓からも見えていましたが、やっぱりこの姿は異様ですね。岩石と樹木が絡み合っているかのよう。外見の個性で言えば、私が出会った山で、瑞牆山が一番です。

まずは不動の滝を目指して歩きます。

川沿いの樹林帯。秋の空気も非常に気持ち良いです。

11時20分、不動の滝に到着。広場になっていて、ちょうど良い休憩ポイント。ここから山頂まであと1時間半程度です。

12時40分、瑞牆山に到着。登山口から2時間40分のタイムでした。山頂は登山者で大賑わい。食事スペースを探すのも難しいほど混み合っていました。東を見渡すと金峰山。五丈岩もはっきり見えます。

見下ろすと、大ヤスリ岩が突き立っています。山頂広場は高度感があって、やや高所恐怖症の私には、面白さ半分・恐さ半分の場所。絶景を堪能しながら、昼食をとりました。

下山は富士見平小屋の方面へ。巨岩が積み重なったような道で、段差が大きいため慎重に下ります。前回来たとき、この登りがめちゃくちゃキツかったことを思い出しました。

大ヤスリ岩まで下りてきました。山頂から見下ろした奇岩です。

14時30分、富士見平小屋に到着。ここまで来れば、下りはひと段落です。みずがき山自然公園に戻りますが、途中で道を間違えて30分ほどロス。まあレンタカーなので、時間に焦る必要もありません。八ヶ岳を眺めながら歩きました。

16時00分、みずがき山自然公園にゴール。スタートが10時と遅めだったので、もう夕方になってしまいました。

最後にもう一度、瑞牆山を眺めて、韮崎駅まで帰りました。

<記録>
10時00分開始、16時00分下山(6時間)
距離11.1km・累積登り1050m