二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

丹沢山:憧れの主脈縦走!

2022年12月29日 百名山丹沢山に登った記録です

<鬼ヶ岩から蛭ヶ岳と富士山を望む>

奥多摩・丹沢から登山を始めた私にとって、奥多摩のボスである雲取山と、丹沢の最高峰である蛭ヶ岳は、ずっと登ってみたいと思っていた山のベスト2でした。

さて、その蛭ヶ岳。東西40km・南北20kmに及ぶ丹沢山地の真ん中に位置するため、日帰りで登るのはなかなか困難です。しかし丹沢はルートが豊富なので、体力があれば、丹沢を南北に貫く主脈や、東西に貫く主稜を縦走することができます。登山を始めて数年。日頃からランニングで体を鍛え、長距離登山の経験を積み、いよいよ憧れの主脈縦走に日帰りでチャレンジしました。距離24.3km・累積上り2207mのロングコースです。

<アクセス>
4時55分 新宿駅発(京王線)→ 5時55分 橋本駅
6時20分 橋本駅発(バス)→ 6時54分 三ヶ木着
7時00分 三ヶ木発(バス)→ 7時17分 焼山登山口着

丹沢主脈は、南から北へも縦走できますが、休日なら早朝に焼山登山口にアクセスでき、また南の大倉は20時頃までバスが運行しているため、北から南へ縦走するルートを計画しました。

7時17分、焼山登山口バス停に到着。私含め10名ぐらいが下車していました。7時20分、いよいよ長旅の開始です。まず、前方に見える焼山を目指します。

焼山まで樹林帯を歩きます。私は歩くペースは早い方ですが、同じバス停で下車した10名のペースも驚くほど早い。この先、抜きつ抜かれつしながら、早めのペースで歩きます。

8時50分、焼山に到着。賑やかな表丹沢とは対照的に、焼山から蛭ヶ岳までの裏丹沢は、静かな山歩きを楽しめます。

焼山から黍殻山を越えて、10時20分、姫次というポイントに到着。登山開始から3時間経ちました。ベンチで富士山を眺めながら小休憩。ここから蛭ヶ岳まであと1時間半です。

11時50分、蛭ヶ岳に到着。登山口から4時間半のタイムでした。標高は1672mで、丹沢の最高峰。まだまだ先は長いけれど、それほど疲労することなく、計画通りの時間に着いて一安心。この広々した山頂で、周囲の景色を眺めながら、心の中で「やったぜ!」と叫びました。

蛭ヶ岳で楽しみにしていたのが、蛭ヶ岳山荘の通称ヒルカレー。「お疲れさま」と山荘の方に迎えて頂き、カレーを注文しました。もう最高。これが食べたかった!

12時15分、蛭ヶ岳を後にして、丹沢山と塔ノ岳を目指します。

蛭ヶ岳から、丹沢山と塔ノ岳へ至る稜線。景色は最高です。ただ道は雪解けによる泥濘が多く、結構歩きにくかったです。

12時40分、鬼ヶ岩ノ頭という小ピークに到着。富士山が綺麗に見えました。

緩やかなアップダウンが続きます。左が丹沢山、右奥が塔ノ岳です。

13時30分、丹沢山に到着。続いて、14時40分、塔ノ岳に到着しました。いつもは大人数で賑わっている塔ノ岳も、やや遅い時間のため、山頂広場には10人ほどしかいませんでした。

ここまで来れば、あとは長い大倉尾根を下るだけ。15時40分、堀山の家に到着。日暮れが近いこの時間帯になっても多くの登山者が歩いています。

17時00分、大倉バス停に到着。ヘッドライトを点けなくてもすむ時間に帰ってこれました。いやぁ、長かった。充実感と心地の良い疲労感に満たされています。ここからバスに乗って渋沢駅に行き、小田急線で東京に帰りました。

憧れだった丹沢主脈縦走。自分にとって、最も長い距離を歩いた登山になりました。念願が叶っただけでなく、長距離を歩ける自信にも繋がった登山として、今でも印象深く覚えています。次は、西丹沢の檜洞丸から蛭ヶ岳へ東西に歩く主稜縦走にチャレンジしたいと思っています。

<記録>
7時20分開始、17時00分下山(9時間40分)
距離24.3km・累積上り2207m