2022年3月17日 百名山の天城山に登った記録です
<見晴らし台から八丁池を眺める>
伊豆半島の天城山。車でアクセスする場合は、天城高原ゴルフ場を起点に周回するコースが一般的ですが、公共交通機関を利用すると、天城山脈の尾根を踏破するコースをとることができます。健脚の方にはぜひお勧めしたい、距離16.4km・累積登り1327mの縦走コースです。
アクセス
6時30分 東京駅発(新幹線こだま)→ 7時20分 三島駅着
7時34分 三島駅発(伊豆箱根鉄道)→ 8時09分 修善寺駅着
8時15分 修善寺駅発(バス)→ 9時05分 天城峠着
9時05分、天城峠バス停から登山開始。
道路脇の階段を上がると、天城山隧道(旧天城トンネル)があります。明治38年に開通した歴史あるトンネル。すべて石造で、いかにもクラシカルな雰囲気です。中の空気はひんやりとしています。
トンネルを見学後、脇にある坂道を登り、上がり御幸歩道というコースに入ります。
ヒメシャラとブナがお見事。起伏の少ない広い空間を、ハイキング感覚で歩きます。深山の雰囲気があり、心地の良い道です。
11時00分、見晴らし台に到着。周囲に天城山脈、眼下に八丁池を見渡せます。晴れていれば、さらに富士山や南アルプスも遠望できるようです。この日はそこまでは見えませんでしたが、西に駿河湾、東に相模灘が迫る景色を前にすると「伊豆の真ん中にいるんだなぁ」という気分になります。
見晴らし台を下り、10分歩くと
八丁池に到着。標高は1173m。周囲が八丁(860m)あるので名付けられたようですが、実際には560mとのこと。広々とした空間で、休憩にちょうどいいポイントです。まだ縦走路の半分も来ていませんが、ここで昼食をとりました。
次は、伊豆半島の最高峰である万三郎岳に向かいます。相変わらず、ブナとヒメシャラの美しい森。
ほとんど登山者に会わず、静寂に包まれています。次第にガスに覆われてきましたが、それが幻想的な雰囲気を醸し出し、余計に良い景色でした。
13時00分、万三郎岳に到着。ここで一気に登山者が増えました。植生も、ブナとヒメシャラに加え、アセビが目立ってきます。
13時50分、万二郎岳に到着。
万二郎岳から下山します。気になったのは登山道の状態。浸食が進み、深く抉られています。さらに雪解けの影響で、道の底はひどい泥濘。靴が泥だらけになりました。
14時45分、天城高原ゴルフ場に下山。それにしても、万二郎岳からの荒れた道は切ない気分になりました。展望もあまりないので、ここだけ登ると「ほんとに百名山?」と思ってしまうかもしれません。天城山の魅力を味わうには、天城峠と八丁池のエリアも歩いた方がいいと思います。
15時15分、天城高原ゴルフ場発のバスに乗り、16時10分、伊東駅に到着。ちょうどJR伊東線のホームにやってきたのは観光列車の黒船列車。駅で買ったビールを片手に、車窓から夕暮れの相模灘を眺めながら帰りました。
<記録>
9時05分開始、14時45分下山(5時間40分)
距離16.4km・累積登り1327m