二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

那須岳:人気の二山、茶臼岳と朝日岳を堪能する

2023年5月4日 百名山那須岳に登った記録です

<牛ヶ首から茶臼岳を見上げる>

栃木県の最北端にある那須連山。毎年、家族で那須に行くたびに登っていますが、山域が広く、ルートが豊富で、高山の雰囲気もたっぷり味わえるので、何度登っても飽きない山です。「那須五岳」と呼ばれる茶臼岳・朝日岳・三本槍岳・南月山・黒尾谷山が代表的な山ですが、その中でも特に人気のある茶臼岳と朝日岳に登りました。距離11.2km・累積登り1366mのコースです。

滞在先から、登山口まで車で向かいます。麓から見上げる那須連山。中央に見えるのは黒尾谷山と南月山、右に見えるのは茶臼岳です。

茶臼岳と朝日岳には、ロープウェイ山麓駅や峠の茶屋駐車場から登るのが定番ですが、長距離を歩きたかったため、那須湯本から登ることにしました。5時00分、登山開始。温泉神社の境内を歩きます。

眼下には観光スポットの殺生石

境内を抜けて登山道に。牛ヶ首まで約2時間半の登りが続きます。比較的緩やかな登りですが、樹林帯で展望は少なく、歩く人もあまりいないような道です。

長い樹林帯を抜けると、鮮やかなブルーの青空が待っていました。前方に茶臼岳が聳え立っています。

最高の開放感。湯本から時間をかけて登ってきた分、嬉しさもひとしお。岩石が転がる火山らしい道を歩きます。

7時35分、牛ヶ首に到着。ここから茶臼岳をトラバースして朝日岳を目指します。

茶臼岳の裏側に回ってきました。鞍部にあるのが峠の茶屋避難小屋。その奥がこれから向かう朝日岳です。

峠の茶屋避難小屋から朝日岳までは岩綾帯。手すり用の鎖が設置されたやや険しい箇所を越えて、開けた場所に出てきました。相変わらず良い景色。

8時30分、朝日岳に到着。標高は1896m。登山開始から3時間半のタイムでした。山頂から茶臼岳を眺めます。

南を眺めると那須塩原の町。

朝日岳から、峠の茶屋避難小屋まで戻ります。人気ルートなので、次から次へと登山者とすれ違いました。

峠の茶屋避難小屋を越えて、茶臼岳に登ります。振り返ると朝日岳

9時30分、茶臼岳に到着。この日はゴールデンウィークの好天日だったので、茶臼岳付近は沢山の人。登山人口ってこんなにいるの!?と嬉しくなるぐらいの大賑わいでした。(こんな日は駐車場がすぐ満杯になってしまうので注意)

10時00分、ロープウェイ山頂駅に下山。ロープウェイで山麓駅まで下りて、バスで那須湯本の駐車場に戻りました。

やっぱり茶臼岳&朝日岳のコンビは最高。今後も毎年登りたい那須岳です。

<記録>
5時00分開始、10時00分下山(5時間)
距離11.2km・累積登り1366m

御座山:栗生から三寸木へ、佐久の幽境を行く

2023年4月14日 二百名山の御座山に登った記録です

<御座山の山頂>

長野県の東部、佐久地方にある御座山(おぐらさん)。奥深い山という意味で、佐久の幽境と呼ばれています。南側の栗生から登り、北側の三寸木に下る、距離12.0km・累積登り1111mのコースを歩いてきました。

アクセス
6時28分 東京駅発(はくたか551号)→ 7時41分 佐久平駅
8時05分 佐久平駅発(JR小海線)→ 8時49分 小海駅着
8時50分 小海駅発(タクシー6000円)→ 9時10分 栗生バス停

小海駅からタクシーで登山口に向かいます。麓の南相木村では桜が満開でした。9時10分、栗生バス停からスタート。林道を30分ほど歩いて、栗生コース登山口に向かいます。

栗生コース登山口に到着。ここから山道が始まります。駐車場の車は一台だけだったので、予想通り静かな登山になりそうです。

10時20分、不動の滝に到着。少し休憩をとります。

不動の滝からは、九十九折りの登り。樹木が渋い緑色をしています。

11時00分、御岳神社に到着。

御岳神社を過ぎると山頂まであと少しです。岩場と痩せ尾根が続きますが、難易度は高くはありません。

一気に開けた所に出てきました。

細長い岩場を進んで、

11時20分、山頂に到着。標高2112m。登山開始から約2時間のタイムでした。

ちょっと霞んでいるけど、絶景です。

山頂直下にある避難小屋で昼食後、北側の長者の森コースから下山します。13時55分、三寸木バス停のある集落に到着しました。

春のいい天気。こちらの北相木村でも桜が満開でした。のどかにバスが来るのを待って、14時20分、三寸木発のバスに乗り、14時50分、小海駅に帰還しました。

静かで滋味深く、終盤の岩場や絶景の山頂など楽しさもある、評判通り、シンプルに良い山でした。

<記録>
9時10分開始、13時55分下山(4時間45分)
距離12.0km・累積登り1111m

毛無山:朝霧高原から本栖湖への縦走。アクセスが大変な旅。

2023年3月21日 二百名山の毛無山に登った記録です

<端足峠から、朝霧高原越しに富士山を望む>

山梨県静岡県にまたがる天子山塊。富士山の西、本栖湖に南に位置し、南北に細長く連なる山塊です。その代表的な山である毛無山・雨ヶ岳・竜ヶ岳を縦走しました。距離14.7km・累積登り1609mのロングコースです。

アクセス
6時25分 新宿駅発(JR)→ 7時50分 大月駅
7時55分 大月駅発(富士急行線)→ 8時45分 富士山駅
9時00分 富士山駅発(富士急バス)→ 10時20分 朝霧グリーンパーク着

このエリアは東京からのアクセスがあまり良くありません。登山口には、富士急行線富士山駅河口湖駅、またはJRの新富士駅からバスでアクセスできますが、始発バスは東京からでは間に合わず、次便バスに乗るしかありません。とにかく自宅から4時間半かかって、ようやく朝霧グリーンパーク入口に到着しました。

10時20分、登山開始。バス停からキャンプ場を突っ切って登山口に向かいます。祝日だったので、キャンプ場には次から次へと車が出入りしていました。前方に毛無山が見えます。

10時50分、麓登山口に到着。ここから本格的な登りです。

登り始めたものの、いまいち体の動きが良くない。寝不足だったし、アクセスに時間がかかったので既に疲れている。ゴールの本栖湖まで、かなり長いというプレッシャーもある。どんより雲がかかり、富士山も全く見えない。何より、毛無山までずっと急登。例えるなら日光男体山と同じぐらい辛いレベル。そんなこんなで気持ちに全く余裕がなく、1枚も写真を撮ることなく、ただ登り続けました。

13時00分、ようやく登りきって展望所に到着。ガスに覆われて、全く展望ありません。

13時10分、毛無山に到着。途中、今日は毛無山だけにして帰ろうかとも思いましたが、想定より早く着いたので、計画通り本栖湖まで縦走することに。毛無山は天子山塊の最高峰(1946m)なので、ここからは下り基調になります。

14時20分、雨ヶ岳に到着。展望ゼロ、登山者もゼロでした。

15時15分、端足峠に到着。雨ヶ岳と竜ヶ岳の間にある峠です。ここで一瞬東の雲がとれ、朝霧高原越しに富士山が見えました。今日富士山が見えたのは、この一度だけでした。

端足峠から、最終目的地の竜ヶ岳を目指して、笹の斜面を登ります。

毛無山を過ぎてから誰にも会いません。相変わらずガスの中を一人進みます。ここまで殺風景だと、これはこれで趣もあって良いんじゃないかと思えてきました。

15時50分、竜ヶ岳に到着。あとは本栖湖を目指して下山します。

17時10分、本栖湖バス停にゴールしました。

帰りは、本栖湖からバスで新富士駅に向かいます。バスの発車時間が18時26分なので、あと1時間以上ありますが、この日は火曜日で、あいにく近隣のレストランが全て休業日。寒いなか外のベンチで待つしかありませんでした。18時を過ぎると辺りも真っ暗に。バスは予定時刻になっても来ない。本当に来るんだろうかと心配になりながらも、15分程してようやくバスが来ました。新富士駅まで1時間半、そこからJRで東京まで、長い時間をかけて自宅に帰りました。

行きも帰りもアクセスが大変だったし、景観にも恵まれなかったので、この日は2023年で一番運のない登山でした。晴れていれば富士山の眺めも、縦走路の稜線も素晴らしいのだろうけど、また挑戦する気にはちょっとなれないなぁ。。

<記録>
10時20分開始、17時10分下山(6時間50分)
距離14.7km・累積登り1609m

金剛山:関西旅行後編、金剛山から大和葛城山への縦走

2024年3月9日 二百名山金剛山に登りました

金剛山頂の転法輪寺

前日の武奈ヶ岳に続く関西登山。今日は金剛山大和葛城山に登ります。金剛山登山口から千早本道を登り金剛山へ。山頂からもみじ谷コースを下りて水越峠へ。峠から葛城山に登って、ロープウェイで大和盆地に下山。距離10.1km・累積登り1169mのコースを歩きました。

<アクセス>
6時45分 河内長野駅発(バス)→ 7時10分 金剛山登山口着

前日は、大阪・阿波座にあるスーパーホテルに宿泊しました。天然温泉とサウナがあり、室内も清潔で快適。それでいて宿泊料は8500円という安さ。私はビジネスホテルの中ではスーパーホテルが一番好きですね。

阿波座から難波に向かい、難波から南海鉄道に乗って河内長野駅へ。6時45分発、金剛山ロープウェイ前行きのバスに乗ります。登山者は10名ほど乗っていました。

7時10分、金剛山登山口に到着。まずは千早城跡に向かいます。段差の大きい石段がしばらく続きます。

7時25分、千早城に到着。楠木正成が籠城して戦った場所です。『太平記』を再読したくなってきました。

いくつもある登山ルートの中で、今回歩いたのは千早本道。整備されているので初心者の方でも登れるルートです。ここは四合目。一合登るのに10分かからないぐらいの距離でした。

八合目あたりから霧氷の景色に。ここは九合目の景色。

長かった階段を終えて平坦な道に出ました。山頂はもうすぐです。

8時30分、金剛山に到着。登山口から1時間半のタイムでした。

天気予報は良くなかったけど、いざ来てみれば良い天気じゃん。霧氷の白と空の青が綺麗です。

山頂には次々と登山者が登ってきます。この時点で30-40人ぐらいはいました。売店もあるので休憩にはもってこいですね。ここは法輪寺。荘厳な雰囲気です。


賑やかな山頂を後にして、水越峠経由で大和葛城山を目指します。水越峠に至る道もいくつかありますが、今回歩いたのはもみじ谷コース。谷底の道を下ります。倒木も多くやや荒れた道で、崩落しかけた急なザレ場をロープ頼りに下りる箇所もあります。コースを下調べしていなかったのが反省ですが、本当にこの道であっているかと心配になるほどでした。

それでも登ってくる方が3組ほどいたので、道は間違っていないと一安心。何度も沢を横切りながら下りました。金剛山は初心者向けだと油断していましたが、このルートはおそらく中級者向けです。

もみじ谷コースが終わり、ダイヤモンドトレールに合流しました。ここから水越峠まで舗道が続きます。さすが人気の山、たくさんの登山者とすれ違いました。

もう少しで水越峠。前方に、これから登る葛城山が見えます。

9時50分、水越峠に到着。道路脇に登山者の車が駐まっていました。ここから葛城山に登ります。整備されているけれど、きつい階段がずっと続きます。

葛城山の山頂まであと少し。ここはツツジ園。シーズンは大混雑なんだろうなぁ。

11時00分、葛城山に到着。

振り返ると金剛山。結構遠く見えます。縦走というよりも、二つの山を登った感覚。金剛山葛城山も階段が多かったので疲れました。

山頂から10分ほど下ったところにある葛城山ロープウェイ。だいぶ疲れたので、ロープウェイで麓に下りることにしました。ロープウェイは1時間に3-4本ほど運行しています。

ロープウェイの先に見えるのは大和盆地。車内アナウンスで、この地にまつわる奈良時代の話が紹介されていました。やっぱり関西って、史実のエピソードが古いですね。関東だと、ヤマトタケル伝説を別にすれば、平将門が一番古いぐらいでしょうか。

ロープウェイ駅に到着。駅から市内へバスも運行していますが、待ち時間も長かったので、歩くことに。近鉄御所駅まで徒歩約1時間です。しばらくすると雪が強まってきました。

羊がいる山麓を下りて、

櫛羅(くじら)という集落に着きました。昔、弘法大師がこの地の滝を訪れ、天竺のクジラの滝に似ているので、くじらと名付けたのが由来とのこと*1

振り返ると大和葛城山。周りも静かで長閑な気分。奈良時代の人も、今とほぼ変わらない風景を見ていたはず。そう思うとロマンを感じます。

12時30分、近鉄御所駅にゴール。ロープウェイ駅から遠かったけど、いい散歩ができて満足しました。電車で大阪に戻ります。

電車を乗り継いで道頓堀に到着。この写真はそれほどだけど、商店街は渋滞で歩けないほど、観光客で賑わっていました。

東京に帰る前に大阪グルメ! 一軒目は法善寺横丁のやき然お好み焼き。二軒目は道頓堀の串カツ屋いっとくへ。大阪に来て、お好み焼き・串カツ・うどんの3つを食べたかったけれど、腹一杯になったので、今回うどんだけは食べられませんでした。それでも、山はちゃんと登れたし、美味しいものも食べられたので良かった!満足して、新大阪から東京へ帰りました。

初めての関西登山。二日間で、京都・滋賀・大阪・奈良と、旅行&登山を満喫できた旅でした。

武奈ヶ岳:関西旅行前編、比良駅から雪の武奈ヶ岳に登る

2024年3月8日 二百名山武奈ヶ岳に登りました

武奈ヶ岳山頂の稜線>

2日間フリーの時間ができたので、遠征登山に行ってきました。行き先は、雪の心配も少なく、アクセスも便利、下山後のグルメも楽しみな関西。関西の山をちゃんと登るのは初めてなのでワクワクします。ということで、1日目に武奈ヶ岳(滋賀)、2日目に金剛山(大阪・奈良)に登る計画を立てました。

前日22時20分、新宿駅発の夜行バス「ツインクル号」に乗車。京都駅まで料金8300円。新幹線より安いし、早朝に到着できるので、私はよく夜行バスを利用しています。3列独立シートで快適に過ごせました。私は寝れないたちなので、あまり眠れませんでしたが・・・

5時40分、予定時刻より10分早く京都駅に到着。八条口吉野家で朝飯を食べ、コインロッカーに不要な荷物を預け、コンビニで食糧を調達します。

6時45分、京都駅発のJR湖西線に乗って、比良駅に向かいます。たぶん湖西線に乗るのは初めて。車内アナウンスも関西(京都?)のイントネーションで、いろんなことが新鮮に感じます。滋賀県に入ると、右に琵琶湖、左に比良山系が見えてきました。

7時29分、比良駅に到着。学生さん(?)が4-5人降りていました。登山者は私だけです。

ここ比良駅から金糞峠経由で武奈ヶ岳まで往復する、距離15.2km・累積登り1313mのコースを歩きます。

しばらく車道を歩きます。前方には比良山系の山々。南北に約20km伸びる山塊で、大阪からも近い人気のエリア。関東で言えば丹沢のような存在でしょうか。目的地の武奈ヶ岳は、前衛の山があるためここからは見えません。

舗道が終わり、自然散策路のような山道になってきました。

8時15分、登山口の駐車場に到着。車は3台駐まっていました。先行者がいるようで一安心。

駐車場から15分ほど舗道を登ると、大山口の分岐点。左の「青ガレ・金糞峠」方面に進みます。

しばらく川沿いの道を進んだ後、

沢を渡ります。ここで6名グループを追い抜きました。それより先を歩いていた方はいなかったので、この日は私が先頭を歩くことになりました。

沢を渡ると、緩やかモードから一変して、ガレ場の急登が始まります。ここから金糞峠までが、コース上で一番キツいかもしれません。

9時30分、金糞峠(かなくそとうげ)に到着。「きんふん」と読むのかなと思っていましたが、違うんですね・・・ 鉱石を精錬する際に出る滓を「かなくそ」と呼ぶらしく、それが峠名の由来に関係あるとかないとか。

金糞峠を越えると雪道になったため、チェーンスパイクを着用。木橋を2回ほど渡ります。

膝の辺りまで積雪がありましたが、幸い、昨日歩いた方のトレースが残っていたので迷うことなく歩けました。トレースがなかったら無理だったかも。ありがたいです。

標高が上がるとブナ林に。

樹林帯を抜け、開けたところに出てきました。

10時35分、コヤマノ岳に到着。琵琶湖を見下ろすことができます。

コヤマノ岳を過ぎたところで、初めて武奈ヶ岳の姿が見えました。

山頂までラストの登り。

登りきったところで、絶景の稜線に出ました。山頂の標識はこの先です。冷たい強風が吹き付けてきます🥶

11時00分、武奈ヶ岳山頂に到着。標高は1214m。比良駅から3時間半のタイムでした。休日は沢山人がいるはずですが、この日は私だけ。全方位の展望を楽しみます。

山頂から西の眺め。

山頂から東の眺め。コヤマノ岳越しに琵琶湖が見えます。右奥には蓬莱山。

山頂で昼食をとりたかったのですが、強風が吹き付けて猛烈に寒いため、来た道を戻って下山します。

コヤマノ岳に戻ると、霧氷は溶けかかっていました。

金糞峠まで下りてきました。前方に琵琶湖を眺めながら、ガレ場の歩きにくい道を下ります。

14時00分、比良駅にゴール。比良山系の山々を振り返って一息つきます。距離と標高の割にはなかなかハードな山でした。晴れたり・雲ったり・雪が舞ったり・雨が降ったりと目まぐるしい天気でしたが、無事に帰って来れてよかった。

<記録>
7時30分開始、14時00分下山(6時間30分)
距離15.2km・累積登り1313m

翌日は金剛山に登るため、電車で大阪のホテルに向かいます。湖西線は琵琶湖を眺められて良い電車ですね。

京都駅でコインロッカーに預けた荷物を回収して、大阪・阿波座のホテルへ。風呂に入ってから、近くの暖家という店に入りました。

牛串と出汁巻き卵を頂いた後、もつ鍋1人前を注文。美味しいし、しかもリーズナブル。大阪らしい店の雰囲気もよかった。明日の金剛山を前に、良い一晩を過ごせました。後編に続く。

九重山:大分旅行後編、壮大な九重連山を縦走

2023年2月25日 百名山九重山に登った記録です

<坊ガツルから中岳を望む>

前日の由布岳に続き、九州登山。この日は九重山に登ります。くじゅう登山口(長者原)から九重連山をぐるっと歩いて牧ノ戸峠に下りる、距離15.7km・累積登り1144mのコースを歩きました。

6時30分、起床。温泉に入って、7時00分に宿をチェックアウト。今回宿泊した寒の地獄温は、食事も温泉もおもてなしも最高の旅館でした。もう九州というか日本の旅館の素晴らしさが凝縮した宿。また九重に来ることがあれば必ず再訪したいです。

宿から車道を10分歩いて、長者原くじゅう登山口に到着。まず雨ヶ池を目指します。タデ原の木道が良い雰囲気。この日の後半は、雲がかかって景色は楽しめませんでしたが、早朝はいい天気でした。

木道を過ぎると広葉樹の林に入ります。雪量も増え、チェーンスパイクを着用しました。

8時00分、お腹も空いて来たので、旅館にご用意頂いた弁当で朝食。おにぎり二個・分厚い焼鮭・甘い玉子焼き・ウインナー・沢庵・キャンディと一口チーズ。最高の弁当でした。

8時30分、雨ヶ池に到着。ここから坊ガツルまで、木道が敷かれた湿地帯を歩きます。このコース上で、一番素敵なポイントかもしれません。

9時10分、坊ガツルに到着。三俣山・大船山・中岳などに囲まれた平原です。まだまだ序盤ですが、ルートに変化があって大変面白い。山や平原を縫うようにして、壮大な九重連山を歩きます。

9時30分、法華院温泉山荘に到着。九重連山は広いので、ここに宿泊して1泊2日で楽しむのも最高だと思います。売店が営業していたので、飲み物と軽食を補給しました。

法華院温泉から、北千里浜を目指してガレ場の急坂を登ります。

10時15分、北千里に到着。ここは諏我守から久住わかれに至る、周囲を山に囲まれた平地です。登山者も少なく、雪とガスが垂れ込め、自然の恐さを感じさせる空間でした。後で調べたところ、過去に大きな遭難事故があった場所のようです。

法華院温泉から北千里浜までは、ほとんど誰にも会いませんでしたが、避難小屋もある久住わかれに着くと、牧ノ戸峠からの登山者と合流しました。ここから中岳を目指します。途中、眼下に見えるのは凍った御池。

11時30分、中岳に到着。九州本土最高峰の標高1791mです。登山開始から4時間半のタイムでした。

12時30分、久住山に到着。強風で寒いため早々に退散しました。

久住わかれに戻って振り返ると、わずかな晴れ間に久住山が見えました。ここから牧ノ戸峠を目指して下山します。

13時40分、沓掛山に到着。振り返ると星生山が見えます。

14時00分、無事、牧ノ戸峠に下山しました。

レストハウスで休憩してから、14時41分、牧ノ戸峠発の九州横断バスに乗り、16時13分、阿蘇駅に到着。バスからは阿蘇山が綺麗に見えました。阿蘇は次の機会に登ってみたいです。それからJR豊肥本線に乗って、熊本駅に到着しました。(注.九州横断バスで熊本駅まで行けます。私は電車の方が好きなので阿蘇駅で下車しました)

 

この日は熊本市内のホテルに宿泊しました。熊本といえば、馬刺しとラーメンでしょう。夜の繁華街に繰り出して、居酒屋2軒とラーメン屋1軒ではしご酒。いい旅の締めとなりました。

九州に来て、由布岳九重山と、こんなにガッツリ雪山だったのは予想外でしたが、山と酒と温泉で、大分&熊本を満喫できた旅行でした。

<記録>
7時00分開始、14時00分下山(7時間)
距離15.7km・累積登り1144m

由布岳:大分旅行前編、雪の由布岳に登る

2023年2月24日 二百名山由布岳に登った記録です

由布岳の西峰と東峰の鞍部にあるマタエ>

結婚してから、めったに機会がない一人旅。2月下旬、たまたま数日間フリーになる時間ができたため、久しぶりに一人旅しました。やりたいことは山登り。この時期に登山できるのは九州ぐらいでしょうか。九州の地図を睨みつつ、どこへ行くか考えた結果、公共交通機関で移動できる由布岳九重山に行くことにしました。私にとって人生初の大分旅行。温泉も豊富な街なので楽しみです。

 

2月23日。羽田空港から大分空港に行き、空港から1時間ほどバスに乗って別府駅に到着しました。初日は別府駅前のビジネスホテルに宿泊します。

ホテルに荷物を置いて、別府市内を散歩。さすが日本一の泉都、至るところに共同浴場があります。その中でも一際立派な建物が竹瓦温泉。1938年に完成した建物で、有形文化財にも登録されています。料金300円を支払って入浴。浴場は地元の方と観光客が入り混じって賑わい、いい雰囲気でした。

この日は、竹瓦温泉の近くにある居酒屋の生一本にて夕食。大分名物のとり天が特に美味しかったです。この後、夜の別府をぶらぶら歩き、ラーメンを1杯食べ、ホテルに戻って就寝しました。

 

2月24日。この日は、正面登山口から由布岳に登り、西登山口に下りて由布院駅まで歩く計画。距離10km・累積登り889mの道のりです。

アクセス
9時20分 別府駅発(バス)→ 9時57分 由布登山口着

朝からあいにくの雨。天気予報では午後には止むとのことだったので、始発よりも少し遅いバスに乗り、9時57分に登山口に到着しました。10時00分、正面登山口からスタート。

小雨のなかを歩きます。晴れていれば正面に由布岳が見えますが、今日はガスでうっすらと見えるのみ。

11時00分、正面登山道と西登山道の合流地点である合野越に到着。この辺りから、小雨が雪に変化してきました。さらに標高が上がるにつれ雪量も増え、途中からチェーンスパイクを着用しました

12時10分、西峰と東峰に別れるマタエに到着。本当は鎖場が続く西峰に登る計画でしたが、雪とガスにより断念。西峰よりは安全な東峰だけ登ることにしました。

マタエから東峰に向かいます。強風が吹きつけ、ものすごく寒い🥶

12時25分、東峰に到着。もう何も見えない。強風で激寒なので、早々に下山しました。

合野越の分岐点から、西登山口方面へ下ります。途中にある、飯盛ヶ城という山というか丘に登りました。時刻は13時45分。この頃には雨も止み、ガスも少しとれてきました。

東には由布岳が見えました。眺望も良くなかったし、西峰も登れなかったので残念だったけど、東峰だけでも登れたのでヨシとしよう。

由布院の町に向かって下ります。

15時00分、西登山口に下山しました。ここからは一般道が由布院駅まで続いていて、観光客で賑わっています。途中の乙丸温泉に寄って入浴しました。入浴料は200円という安さ。

16時00分、由布院駅に到着。駅前から由布岳を撮影。今日はガスで全く見えませんでした。

 

さて、これから九重登山口にある本日の宿、寒の地獄温泉に向かいます。16時23分、由布院駅からJR久大本線に乗車。

16時45分、豊後中村駅に到着。ここで1時間半待って、18時17分発の九重縦断線のバスに乗り、九重登山口に向かいました。

19時05分、終点の九重登山口に到着。真っ暗な山中、ヘッドライトを点けて宿まで歩くつもりでしたが、女将さんがバス停まで車で迎えに来てくれていました。本当に感謝!無事、寒の地獄温泉に到着しました。

本日の夕食。前菜が9種類ぐらいあるのですが、これが全てお酒に合う。ビールの後、利酒セットを2回注文。肉あり魚ありの贅沢な食事を楽しみました。

食後、温泉に入ってから就寝しました。

翌日は九重山に登ります。続く。