二百名山を気長に登るブログ

二百名山の制覇を気長に目指してます。公共交通機関を利用した縦走が好きです。

大菩薩嶺:小菅から裂石への東西横断ルート

2022年2月3日 百名山大菩薩嶺を登った記録です

大菩薩峠と山頂に至る稜線>

アクセスがよく、コースも登りやすいため、首都圏の人にとっては最も身近な百名山の一つだと思います。私も初心者のときに一度登ったことがあり、今回は2回目の大菩薩嶺です。前回は、上日川峠を起点に周回する定番コースを歩きましたが、今回は、小菅村をスタートし、大菩薩峠を越えて、裂石に下りる、東西横断ルートを計画しました。距離21km・累積登り1687mのロングコースです。

アクセス
4時54分 新宿駅発(JR)→ 7時31分 奥多摩駅
7時40分 奥多摩駅発(バス)→ 8時33分 小菅役場前着

8時35分、小菅村からスタート。

菅川沿いの集落道を歩いて、登山口を目指します。前方には大菩薩峠が見えます。

9時45分、登山口に到着。開始地点から1時間10分。結構かかりました。途中に白糸の滝というスポットがありましたが、時間の余裕がなくスキップ。ここから、いよいよ本格的な登りです。

このルートはややマイナーなので、誰にも会いません。

11時30分、フルコンバに到着。視界が突如開ける場所で、休憩用ベンチもあります。ここから雪量が増え、チェーンスパイクを着用しました。

ところで、このルート、江戸時代には旧青梅街道の一部として往来も多かったようですが、難所だったため、明治11年に峠を迂回する現在の青梅街道が開通してからは、利用者が減ったという経緯があります。いまは登山者ぐらいしか利用しない道ですが、途中にある荷渡し場というポイントなど、交易路としての面影も少し残しています。

大菩薩峠まであと少し。

12時20分、大菩薩峠に到着。富士山が綺麗に見渡せます。冬の登山は、空気が澄んでいて遠くまで見渡せるのが良いですね。ここで初めて2名の登山客にお会いしました。強風で厳寒のため、避難小屋で昼食🍙

次は、峠から30分かけて山頂を目指します。景色抜群の最高の稜線。いつもは大賑わいのこの道も、平日の冬、しかも強風予報のためか、先ほどお会いした2人以外に誰もいません。大菩薩の稜線を独占できるのも、なかなか得難い機会でしょう。

13時10分、山頂に到着。展望はなく標識のみ。強風で寒いので早々に退散します。

山頂から唐松尾根を下って、14時10分、福ちゃん荘に到着。ここからさらに20分下ると上日川(かみにっかわ)峠に着きます。冬期以外は、上日川峠から甲斐大和駅までバスが運行していますが、いまは冬期のため、さらに1時間半ほど歩いて裂石の登山口に向かいます。

15時50分、裂石に下山しました。振り仰ぐと大菩薩が綺麗に見えます。この後、温泉に入ろうと大菩薩の湯に寄りましたが、新型コロナ対策で地元の住民しか入れないとのこと(泣)仕方なく缶ビールだけ買って、バス停のベンチで息をつきました。受付の方が申し訳なさそうに気遣ってくれたことも含め、今ではこんな時期もあったなぁという思い出です。

16時40分、大菩薩の湯発のバスに乗り、17時06分、塩山駅に帰還。たっぷり歩けて、満足の登山でした。

<記録>
8時35分開始、15時50分下山(7時間15分)
距離21km・累積登り1687m