2024年1月6日 二百名山の市房山に登りました
<市房神社参道の杉並木>
九州旅行を計画するまで、名前も知らなかった市房山。「二百名山に選ばれているんだから良い所なんだろう」程度に思っていましたが、期待を遥かに超える素敵な山でした。
霧島山(高千穂峰と韓国岳)に登ったあと、県道30号線でえびの市に下り、国道221号線で宮崎・熊本の県境を超えて人吉市へ。人吉盆地の東端、熊本県水上村の市房観光ホテルに宿泊しました。
宿で温泉に入り、夕食の時間まで散歩。明日登る市房山が夕焼けに染まっています。
18時、夕食を頂きました。前菜は地元の山菜料理9種。これだけで球磨焼酎をお湯割りで何杯も飲んでしまいます。メインは猪鍋で、他にも天ぷらなど盛り沢山。クチコミの高評価通り、料理・温泉・部屋・宿のご夫婦、すべて素敵な宿でした。
翌朝は7時に朝食。ご飯を3杯食べてからチェックアウトし、車で10分の市房山キャンプ場へ。ここから山頂へピストンする、距離7.6km・累積登り1158mのコースです。
8時15分、市房山キャンプ場から登山開始。早朝に降っていた雨も、ちょうど止んでくれました。
登山口の鳥居。2022年の台風の影響で橋が崩壊しています。2020年の災害も含めて、豪雨災害の爪痕が山中でも所々見られました。
登山口から市房神社のある4合目までは、杉のそびえる参道です。雨上がりで、少し濡れた木々や岩が良い雰囲気。山頂まで登らなくとも、ここだけでも来る価値があると思います。
参道には巨杉が何十本もあります。幹周りは8mを超えるものもあり、樹齢は700-1000年だとか。パワーを感じます。
原生林。杉と苔むした岩の織りなす空気が心地よい🙂
新夫婦杉。先代の夫婦杉は倒れてしまったため、新たに命名されたようです。このように、特に大きな杉には名前がつけられていて、説明書きもあります。
4合目まではとにかく気持ちい参道。
落雷で倒れてしまった巨木も。縦に斧を何度も振られたような、激しい裂け方をしている。
登山口から約1時間、4合目の市房神社に到着。大同2年(807年)創建と伝わる歴史の古い神社。ここから本格的な登りになります。
4合目までの癒しの参道からは一転、4合目から7合目は急登が続きます。段差の大きい箇所には補助ロープがたくさん設置されているので助かる😀
3日連続登山の身体には、7合目までの登りはきつい(汗)
きつかった急登を終え、8合目辺りを超えると稜線に出ます。この日は完全にガスに覆われ、眺望はゼロ。しかも強風が吹き付け、めちゃくちゃ寒い🥶
山頂まであと5分。
11時00分、山頂に到着。天気が悪いので誰もいません。この先に心見の橋というスポットがあるのですが、強風で体が冷えてしまうので、そちらには寄らず早々に退散しました。
風を防げる7合目まで下りてから昼食。宿にご用意頂いたおにぎり弁当。おにぎり3つ・焼鮭・山菜の漬物と、体に栄養が沁み渡るような美味しさ。宿の方に感謝!
名残惜しくも下山。巨木のパワーをたくさん頂きました。
下山後、車で20分ほどの所にあるゆのまえ温泉湯楽里へ。料金500円。露天風呂もあり、人吉盆地を囲む山々を見渡せる良い温泉でした。
その後、車で1時間半かけて鹿児島市内のホテルへ。繁華街の天文館に出かけて、鹿児島ラーメン屋で夕食。3日連続登山の充実感があったし、美味しかったので2軒はしごしました!(左・鹿児島ラーメン豚トロ天文館本店、右・ラーメン小金太)
今回の九州旅行、天気にも恵まれ、4日間で桜島・開聞岳・高千穂峰・韓国岳・市房山の5座を巡ることができました。そして何より、出会った方々がみな優しく旅人を迎えてくれました。今回出会ったすべての人々と自然に感謝します。
<記録>
8時15分開始、13時15分下山(5時間)
距離7.6km・累積登り1158m