二百名山を気長に登るブログ

百名山(59/100)と二百名山(51/100)の登山記録を紹介します

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百名山(59/100)と二百名山(51/100)の登山記録です。

百名山 百名山
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2 羅臼岳 石狩岳
3 斜里岳 ニペソツ山
4 阿寒岳 ペテガリ
5 大雪山 カムイエクウチカウシ山
6 トムラウシ山    芦別
7 十勝岳 夕張岳
8 幌尻岳 暑寒別岳
9 羊蹄山 樽前山
10 岩木山 渡島駒ヶ岳
11 八甲田山 白神岳
12 八幡平 姫神山
13 岩手山 秋田駒ヶ岳
14 早池峰山 森吉山
15 鳥海山 和賀岳
16 月山 焼石岳
17 朝日岳 栗駒山
18 蔵王山 神室山
19 飯豊山 以東岳
20 吾妻山 船形山
21 安達太良山 朳差岳
22 磐梯山 会津朝日岳
23 会津駒ヶ岳 帝釈山
24 那須岳 御神楽岳
25 越後駒ヶ岳 二王子岳
26 平ヶ岳 守門岳
27 巻機山 荒沢岳
28 燧ヶ岳 中ノ岳
29 至仏山 八海山
30 谷川岳 仙ノ倉岳
31 雨飾山 佐武流山
32 苗場山 鳥甲山
33 妙高山 白砂山
34 火打山 岩菅山
35 高妻山 戸隠山
36 男体山 黒姫山
37 日光白根山 飯縄山
38 皇海山 女峰山
39 武尊山 榛名山
40 赤城山 妙義山
41 草津白根山 荒船山
42 四阿山 浅間隠山
43 浅間山 毛勝山
44 筑波山 雪倉岳
45 白馬岳 奥大日岳
46 五竜岳 針ノ木岳
47 鹿島槍ヶ岳 赤牛岳
48 剱岳 烏帽子岳
49 立山 燕岳
50 薬師岳 大天井岳
51 黒部五郎岳 餓鬼岳
52 水晶岳 有明山
53 鷲羽岳 霞沢岳
54 槍ヶ岳 天狗岳
55 奥穂高岳 御座山
56 常念岳 茅ヶ岳
57 笠ヶ岳 武甲山
58 焼岳 大岳山
59 乗鞍岳 乾徳山
60 御嶽山 和名倉山
61 美ヶ原 三ッ峠山
62 霧ヶ峰 御正体山
63 蓼科山 毛無山
64 赤岳 愛鷹山
65 両神山 経ヶ岳
66 雲取山 駒ヶ岳
67 甲武信ヶ岳 安平路山
68 金峰山 小秀山
69 瑞牆山 鋸岳
70 大菩薩嶺 農鳥岳
71 丹沢山 上河内岳
72 富士山 櫛形山
73 天城山 七面山
74 木曽駒ヶ岳 笊ヶ岳
75 空木岳 池口岳
76 恵那山 大無間山
77 甲斐駒ヶ岳 金剛堂山
78 仙丈ヶ岳 笈ヶ岳
79 鳳凰山 能郷白山
80 北岳 位山
81 間ノ岳 大日ヶ岳
82 塩見岳 御在所岳
83 東岳悪沢岳 武奈ヶ岳
84 赤石岳 金剛山
85 聖岳 釈迦ヶ岳
86 光岳 伯母子岳
87 白山 氷ノ山
88 荒島岳 上蒜山
89 伊吹山 三瓶山
90 大台ヶ原山 三嶺
91 大峰山 赤石岳
92 大山 笹ヶ峰
93 剣山 英彦山
94 石鎚山 雲仙岳
95 九重山 由布岳
96 祖母山 大崩山
97 阿蘇山 市房山
98 韓国岳 高千穂峰
99 開聞岳 尾鈴山
100 宮之浦岳 桜島

登山される際には、ご自身の体力や技術、山の状況やコースタイムを考慮して、安全にご計画下さい。(私の歩行ペースはやや早めで、コースタイムの0.8倍ほどです)

大台ヶ原山:東京からの夜行日帰り登山(おまけ奈良小観光)

2025年11月18日 百名山大台ヶ原山に登りました

<正木峠から熊野灘を眺める>

奈良県三重県の県境にある大台ヶ原。東京からは中々遠いのですが、夜行バスとレンタカーを利用して日帰りで登ってきました。大台ヶ原ビジターセンターを起点に東大台を周回する、距離7.4km・累積標高差457mのハイキング。その後、吉野山と明日香村にも立ち寄った山旅を紹介します。

アクセス
23時15分 バスタ新宿発(夜行バス)
06時30分 大和八木駅
07時00分 大和八木発(レンタカー)
09時00分 大台ヶ原ビジターセンター着

夜行バス「やまと号」に乗車。3列シートで、座席には毛布・枕・腰クッションが付いて快適。車内アナウンスも最小限で、眠りやすいバスでした。(運転手が長いアナウンスをした後、ほぼ同じ内容の自動音声が流れ、休憩のたびにアナウンスが繰り返される、何とも気の利かないバスもたまにあるんです)

予定より30分早く、6時30分、大和八木駅に到着。

大和八木駅から大台ヶ原ビジターセンターまで、バスでのアクセスも可能ですが、今回は観光もしたかったのでレンタカーを利用しました。

参考:バス情報(奈良交通
2025年は4月26日から11月24日まで運行
往路 8:15大和八木発、11:16大台ヶ原
復路 16:00大台ヶ原発、19:10大和八木着

国道169号を南下して登山口に向かいます。距離72kmで2時間弱の道のり。吉野川沿いの山麓は紅葉が見頃でした。

9時00分、大台ヶ原ビジターセンターに到着。200台収容できる広い駐車場に、先行車は20台ほど。寒気到来で気温はわずか1℃でした。山上は風も強いため、この時期は防寒対策が必須です。

9時10分、登山開始。

東大台を時計回りに周回します。トウヒとウラジロモミの針葉樹林。一般観光客も歩けるぐらい、綺麗に整備されたコースです。

登山口から30分ほどで稜線に出ました。日出ヶ岳がもう目の前に見えます。

階段を登って、

9時50分、日出ヶ岳に到着。標高1695mで大台ヶ原の最高峰。登山口から40分のタイムでした。

展望台から眺める尾鷲と熊野灘。太平洋の湿気を含んだ風が、熊野灘から斜面を吹き上げ、急速に冷えて雲ができるため、大台ヶ原の雨量は日本屈指と言われています。ただ11月にもなると南風が弱まるため、この日も雨は降らず、景色を拝めました。

日出ヶ岳を降りて、正木峠に向かいます。

かつて大平と呼ばれていた大台ヶ原。その名の通り、広大な台地に、いくつかのピークがなだらかに隆起した地形をしています。整備された木道を上って、

正木峠に到着。

独特の景観をもたらしているのが、立ち枯れしたトウヒ。ただこの場所も、以前は苔むす森でした。昭和30年代の台風で倒れた樹木が搬出されたことにより林床が乾燥。笹が生い茂るとともに、それを餌とするニホンジカが増え、森林が衰退してしまったんだそうです。

正木ヶ原を進んで、

牛石ヶ原に到着。ここに建つ神武天皇像。熊野から大和に入って王権を確立したという、古事記の東征神話にちなんでいるのでしょう。

牛石ヶ原からもう少し足を延ばして、

10時50分、大蛇グラに到着。

岩場から見下ろす断崖。大蛇の背に乗ったような気分になることから大蛇グラと名付けれらたそうです。納得の命名

深い谷間の向こうには大峰山脈。来年登りたい山が頭の中にいくつも浮かんでいるのですが、大峯奥駈道はその筆頭です。春になったら来るね!

高原歩きはここまで。駐車場に向かいます。シャクナゲの道を200mほど下って、

シオカラ谷に到着。ここから200mほど登り返して、

11時50分、大台ヶ原ビジターセンターにゴール。短いながらも、景観の変化に富んだ楽しいコースでした。

<記録>
9時10分開始、11時50分下山(2時間40分)
距離7.4km・累積標高差457m

🚙🚙🚙🚙🚙 🚃🚃🚃🚃🚃

行きと同じく、大台ヶ原ドライブウェイを下って、吉野川に沿いに国道169号を走ります。

吉野郡川上村にある道の駅杉の湯川上。隣にあるホテル杉の湯で入浴(800円)。紅葉を眺めながら浸る露天風呂が格別でした。

道の駅で買った柿の葉寿司で昼食。これ好きなんですよね。お土産に買った生葛切りも家族に好評でした。

吉野山に寄り道。「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に認定されています。桜の名所として有名ですが、晩秋の時期も渋くていい感じ。下千本から1kmほど歩いて、

金峯山寺に到着。飛鳥時代に創建され、安土桃山時代に再建された現在の蔵王堂は、東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築らしいです。京都と違ってあまり混雑していないので、小雨降るなか、しっとり旅情に浸りました。

次は明日香村にやってきました。

田圃のなかに建つ飛鳥寺。596年、蘇我馬子の創建による日本最古の寺院。本当に静かな場所にあります。

飛鳥寺の目の前にある蘇我入鹿首塚。古代史最大の事件の一つ、645年の乙巳の変中大兄皇子らに暗殺された蘇我入鹿の首がここまで飛んできたという伝説があります。悪者として葬られた人物が供養されるのは、関東でも平将門の例がありますね。

ここから東へ7kmほどの多武峰には、乙巳の変で権力を握った藤原鎌足を祀る談山神社があります。この歳になって、歴史浪漫ある静かな古都の魅力が分かってきました。いつかゆっくり観光したいです。

大和八木駅に帰ってレンタカーを返却後、駅前にあるつくしに入店。

ビールを飲みながら店内観察。高校生カップルが何組もやってきて、学割うどんを注文する光景が、新鮮に映りました。

きつねうどん(650円)。シンプルイズベストの美味さ。他のファストフードよりこっちを選ぶ高校生の気持ちが分かります。

近鉄大和八木駅から電車で京都へ。周囲の会話を耳に、関西に来たなあと感じつつ1時間揺られ、

京都駅に到着。新幹線に乗り換えて、

大和八木で買った平宗の柿の葉寿司、京都で買った伏見の純米酒と漬物で、山旅を締めました。